世の中にはお酒に強い人とお酒に弱い人がいます。お酒に弱い方、お酒についてはアルコールが苦手という理由で控えることはできても、たまに料理に入っているアルコールは避けることができる面食らった経験がおありかとおもいます。
アルコールが苦手という方はほんとうに微小量でも含まれているとその料理は食べられない、という場合があります。
酒粕という食品は栄養価が高く、さまざまな病気の予防や美白効果も期待でき、酒粕をトーストした料理だったり、酒粕漬けにしたりと多種多様な料理の使われ方がありますが、アルコールが苦手な方には辛いことでしょう。
美味しいと評判ですが、アルコールが苦手だから食べられない、というのはちょっと悔しいですよね。また、子供に酒粕を使った料理を出すときにもアルコールがあると困りますよね。今回は、酒粕からアルコールを飛ばしてアルコールが苦手な人でもおいしくいただける方法を紹介しようとおもいます。
酒粕からアルコールを飛ばす方法
「酒粕からアルコールを飛ばす」というのは具体的にどのような作業をするのかというと、加熱をすることです。
アルコールという物質が気体になって空気中に飛んで行くためには78℃以上の加熱が必要です。酒粕を使った料理で加熱が必要な料理ではアルコール分が加熱の過程で飛んでいってしまうこともあります。
調理過程ではない加熱でアルコールを飛ばすときは、酒粕を水に溶かしてからその水溶液を沸騰させる、という作業を取ります。沸騰させるというのは温度が100℃を超えるということなので、数分間のうちにアルコールは空気中に飛んでしまうでしょう。
甘酒の場合
ちょっと脱線しますが、酒粕を含む甘酒には微量ながらアルコールが入っていて、その場合、アルコールを飛ばすには、日本酒と混ぜてよく溶かしてからその液体を沸騰させます。
その次にライターなどで火をつけてアルコールを消費させます。このようにすることで、味は少し変わってしまうかもしれませんが、ノンアルコールの甘酒を作ることができます。
こちらは例えば花見などで車で来ているが、お酒を飲みたい、といった時に重宝します。ただし、市販されている酒粕を含んだ甘酒はアルコール分を1パーセントも含んでいないことが多いのであまり神経質になる必要はないと言えるでしょう。1パーセントも含んでいないので法律上お酒には分類されないことが多いです。
甘酒のアルコールの量について心配する必要があるのは個人で酒粕を使って作ったものに限られます。
酒粕に入っているアルコールの量
当然のことですが、酒粕というのは酒を作った時の残り粕なので、アルコールが含まれています。
酒粕の種類にもよりますが、だいたい5-8パーセントほどアルコールが含まれているようです。これはビールと同じくらいあるいはそれ以上のアルコールが含まれていることになります。
これは飲酒運転に引っかかる量のアルコールなので、食事後に車を運転する予定がある中で、酒粕を使った料理をつくるときには、アルコールを飛ばすために加熱過程のある料理にすることで、わざわざ酒粕からアルコールを飛ばすための個別の過程を減らすことができるので工夫してくださいね。
まとめ
酒粕は栄養価も高く健康にも美容にもたくさんのメリットがありますが、一つ難点を挙げるとすれば、ビール程度のアルコールが含まれているため、アルコールを飛ばしていない酒粕料理を食べたあとは車の運転はできないし、ましてや子供に食べさせることには抵抗があるということでしょう。
しかし、このようなときには酒粕の水溶液を作って沸騰させてしまえば何ら問題はありません。
アルコールを飛ばすことでデメリットをなくし、大きな利益を手にすることができますのでぜひともお試しあれ。
参考:貧血とアルコールの関係は? お酒を飲むと貧血になりやすい人っているの?