冬になると、なぜか鼻血が出ることが多くて困ってしまう人、いらっしゃいませんか?回数が増えると、なんだか心配になってしまいますよね。でも、あなただけではありませんよ。
耳鼻科の先生は、鼻出血の患者さんの数が増え始めると冬の訪れを感じるという方が多いそう。冬は、鼻血に困る人が増えるのですね。
鼻血はどこから出るの?
鼻の中は、やわらかく弱い粘膜でできています。特に入口から1cmほどの場所は、毛細血管が張り巡らされていて血管の壁も薄く、刺激に弱く傷つきやすいので、出血が起こりやすいようです。
およそ、8割~9割の鼻出血部位ということですが、粘膜が刺激された出血といっても、滲む程度からドバッと出てびっくりしてしまうものと様々です。
この部位からの出血は、5~10分くらいの圧迫で止血できることがほとんど。鼻の後ろの方から出血してしまう場合は、圧迫が困難であったりしますので、出血の勢いがおさまらなければ、耳鼻科を早めに受診しましょう。
鼻血の原因
特に子供であると指でいじってしまったり、物を詰めてしまったりで傷つけた場合が多いですね。全体的には、鼻を強くかんでしまったり、鼻のかみ過ぎ、アレルギーによる炎症、くしゃみや咳などによる一時的な血圧上昇などもあります。覚えのある方はいらっしゃるでしょう。
中高年になってくると、高血圧や動脈硬化など、病気の心配もしなくてはならない鼻血が増えますが、今回のお題とは違ってしまうので置いておきましょう。
冬になると鼻血が出る人が多数いるのは何故?
原因をあげていきましょう!
- 湿度が下がり鼻の粘膜が乾燥するため
- 粘膜の潤い不足のうえに血管が薄くなっているため
- 閉経後の女性(女性ホルモンの減少のため)
- 風邪やアレルギー性鼻炎によって鼻のかみ過ぎで粘膜が傷つきやすくなっているため
などの理由があげられます。冬の冷気は鼻の中も敏感にしてしまうのですね。冬は寒暖差によってアレルギー症状が出る場合がありますので、鼻のかみ過ぎの方が多発するでしょうし、風邪をひく方も多いでしょう。
ハウスダストによるアレルギー性鼻炎の人も増えますね。鼻血の原因を作りやすい状況が整ってしまうのが、冬ということです。
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予防はできるの?
原因が分かっているのなら、できるだけ予防したいものです。とうことで、
- 部屋を加湿しましょう
乾燥が良くないのであれば、加湿ですよね。特に寝るときには、寝室が程良い状態になるよう、数時間前から準備を。ただし、加湿器を使う場合にはフィルターや開口部、タンク等が清潔に保たれていないと、アレルギー持ちの方には逆効果で症状が悪化しますので、気をつけましょう。 - マスクをしましょう
寝るときには、鼻も喉も乾燥から守れますので一石二鳥です。外出時は、冷気による刺激からも守れます。 - ワセリンを鼻に塗ってみましょう
ワセリンを1日2回、鼻の粘膜に塗ると潤いが保たれます。専用の塗り薬も市販されていますので、ドラッグストアで薬剤師さんに相談するのも良いでしょう
でも、度々の出血で、なかなか止まらないなど気になるようでしたら、病気が原因の場合もありますので、早めに耳鼻科を受診してくださいね。