就活を頑張りすぎるあまりにうつ状態になってしまう人が増えています。自分だけこんな風になってしまって情けないなんて思わないでくださいね。
今回は就活でうつ状態になった時に役立つ7つのヒントをお届けします。
就活でうつになる人は少なくない?
就活でうつになった時、あなたならどうしますか?就活を続けるべき?それとも思い切ってお休みしてしまうべき?
今、就活を頑張っている人の7人に1人程度の人が「うつ状態」やその一歩手前の状態になり苦しんでいます。つまり、それだけ就活というのは実にストレスフルなのです。
どうして自分の将来のための就活でそこまで追いつめられるのでしょうか?それには自己肯定感が関係していると考えられます。
例えばあなたが数学のテストで赤点を取ったとします。赤点を取ると再テストしなければならなかったり、それでもダメなら進級が怪しくなることもありますよね。でも、赤点だったのはあくまでも「数学の理解度」です。
一方、就活ではこれといった正解というものがありません。雑な表現になりますが、「受かれば正義」という世界です。どれだけ努力をしていても落ちてしまえば「ダメだった」ということになる残酷なものでもあります。
就活ではなかなか内定をもらえないということが少なくありません。特に人気の高い企業などでは倍率がかなりのものですから、自分なりにうまくいったと思っても落ちてしまうことも。そうなると、正解がないぶん「自分のすべてを否定された」というように感じてしまいがちです。
そういうことが続くと、「自分は誰にも必要とされていないダメな人間なんだ・・・」というような思考に陥ってしまいます。そして、最悪の場合うつ状態になり、やる気が出ないどころか日常生活にも影響が出てくるという訳です。
このように就活でうつになることは、おかしいことではないということを断言しておきましょう。そもそも、うつ状態になることはどんな人間にもあり得ることなのですから。もしかしたら自分がうつ状態になっていたり、なりかけていたらどうしたら良いのでしょうか?
まずすべき7つの事とは?
では、まず考え方を少しずつ変えていきましょう。「そもそも性格なんだし、考え方なんて変えられたら、こんなに辛くなんてならないよ!」というごもっともなご意見が聞こえてくる感じがしますが、もう少しお付き合いくださいね。
最近話題になったアドラー心理学という心理学では、「性格」というものは存在しないという風な考え方をします。
性格というのは、行動の積み重ねだというのです。つまり、今までの行動や考え方のパターンを意識的に変えていけば一般的にいう「性格」も変わってくるというわけです。という訳で、考え方は意識的に変えられると思ってくださいね。
就職がすべて、から離れる
就活に成功して大企業に入ったら、実は表からは想像できないくらいブラックで精神を病むまで追いつめられた。そんな例は実はたくさんあります。もしかすると、内定が決まった時は喜びでいっぱいだったかもしれませんよね?先のことは全く分からないのです。
今、疲れて辛くてどうしようもないなら、ちょっとだけ休んでください。時間がないように感じて休むのもためらわれるでしょうか?しかし、心も体も傷ついた状態で最高のパフォーマンスができる人はいません。回復が最優先だという風に考え方を変えていきましょう。
今回の就活で「自分が思う最高の就職先」に就職できなくてもそれで人生が失敗だと考えるのは早計です。「とりあえず生きていければいいかな」ぐらいの考え方にひとまずは切り替えましょう。生きていれば、チャンスは巡ってきますし、自ら作ることもできます。
人生を長い目で見る考え方をする
キャリアは一回の就活ですべて決まるわけではありません。
働いている期間すべてにスキルアップのチャンスがあります。資格という分かりやすいものにとどまらず、経験ものちに転職することがあるときには評価されるのです。一発で入りたい企業に入る、ということを第一目標にしすぎないことで気持ちが少し軽くなるでしょう。
何がしたいのか?何が好きなのか?
少し気持ちが落ち着いたら、「何がしたいのか?何が好きなのか?」ということをもう一度自分に問い直してみましょう。紙に書くのも効果的です。
掘り下げて考えてみると、「自分が人生に何を求めているのか」というところに行きつくでしょう。そうすると、働いてお金をもらって生活をしていくという次元とはまた別の働きたい理由が見えてくる場合もあります。辛いときこそ、一歩距離を置いたところから働くことの価値観を考えてみると違った景色が見えることもあるのです。
就活中でも我慢しすぎないで!
「もっと頑張らなきゃ」と思ってしまう。それはあなたがしっかりと頑張っているからです。
最近好きなことはしていますか?本格的にうつ状態になってしまうと「好きなことってなんだっけ・・・」というくらい追い詰められてしまうこともありますが、その手前なら好きなことならしてみたいと思えるはずです。
頑張ることだけを考えて、好きなことに禁欲的になっていませんか?メンタルを回復することも立派な就活です。そう割り切って、やってみたいこと・無理なく出来そうな好きなことをする日を積極的に作ってくださいね。
辛すぎるときは受診をためらわないで!
体調面に明らかに不調が表れてきたり、好きなことが何だったのか思い出せない、生活すらままならない。こうなってしまったら、自分の力だけで回復することは難しく、長引く原因になりますので、迷わず受診しましょう。
心療内科・精神科などの専門の病院がおすすめです。もし、この記事を読んでいるのが当事者でなくご家族や友人・恋人の場合も本人にそっと受診を勧めてあげてください。
外に出る時間、運動する時間
詳しい説明は省きますが、うつ状態などの心の不安定を落ち着けるためには、日光に当たることや軽い運動をすることがとても有効です。
疲れ切って用事がないときには暗い部屋にこもっている状態は実は危険な状態です。カーテンを開ける、家の周りだけでも歩いてみるなどをおすすめします。
就職の専門サイトを使ってみる
就職のためのサイトには、新卒向けのものもあり、相談にも乗ってもらえます。無料で使えるものもたくさんありますから、孤独感が辛さを増幅させているような場合にはサイトを活用するのもとても良い方法です。
ここで紹介した7つの事を、少しだけ心に留めておいてくださいね。もし、全然できそうにもない、ここまで読むだけでも疲れてしまったという状態なら、かなり心が疲弊している可能性が高いので、早めに病院などの専門機関で相談することを強くお勧めします!
まとめ
就活でうつ状態になってしまう人は少なくありません。
人格そのものを否定されたように感じてしまうこともあるかもしれませんが、
- 少しだけ就活から距離を置く
- 長い目で見る考え方を
- 何が一番したいのか掘り下げて考える
- 今できそうな好きなことで癒しを
- 病院に行くことをためらわない
- 光を浴びる、外を歩く
- 就職サイトを使ってみる
この7つを思い出してみてくださいね。
就活に疲れた心が元気になりますように!
参考:流れに乗らなきゃ!就活はいつから始まるの?準備することは?