お風呂場に発生する黒くて小さなコバエは、「チョウバエ」と言います。
詳しく知らない人でも、なんとなく「不潔な場所にいる虫」とか「不快な虫」のイメージがあるかと思います。気が付くとどこにでも止まっている!プンプン飛び回ってうっとうしい!まさに不快です。
ではどうしてそんな不快な虫が自宅のお風呂場に・・・?そこで今回は、お風呂場のコバエ対策や原因となっているところの徹底駆除方をご紹介いたします。
お風呂場のうっとうしいコバエ対策!
5月~7月に大量に発生するのが、お風呂場で見かける「コバエ」です。
このコバエは「チョウバエ」と言って、小さい体に大きめの2枚の羽が重なってついている虫です。
なんだか最近小さい虫を見かけるなあ・・・と思っていたら、気が付いた時には数十匹もの虫が発生していることもあります。チョウバエは皮脂汚れ、髪の毛などが詰まったヘドロ汚れに卵を200~250個ほど産み付けます。
成虫がいると言う事は、すでにそれだけの卵が孵ったと言うことになりますね。ゾッとしますが、200匹前後の成虫が発生してもおかしくないわけです。
これは、早急に手を打たないとその成虫たちがまた卵を産んだら・・・考えただけで倒れそうになります。成虫を駆除しようと思ったら、手元にある殺虫剤をスプレーすればほとんどが死んでしまいます。
とても弱い虫なのです。ただし、大量に落ちた虫の死骸を見るのもなかなか鳥肌ものですのでご注意ください。このチョウバエ、チラチラ飛ぶ姿もうっとうしいですが、さらにうっとうしい幼虫を駆除しなくては、全滅させることは出来ないのです。
対策を練るには、発生場所を特定したいものです。
お風呂場のチョウバエの幼虫・・・どこに発生しているのだ!?
成虫がいると言うことは、近くに幼虫がいると言うことになります。また、1~2匹の成虫の場合、飛んで来た可能性もあるので侵入経路を断つと言う手段も考えなくてはなりません。
網戸の無い窓を日常的に開けっ放しにしていたり、閉まらない扉、隙間があるドアなどがある場合は、まずその修理をすることが必要です。
参考:お風呂場に定番のチョウバエが!駆除・対策は?幼虫はどこにいる?
チョウバエの幼虫はヘドロ状の汚泥に住んでいます。お風呂場の中で汚泥って・・・と思いますが、意外と気が付かないところが驚くほど汚れているのです。
- 排水口~排水管
- ユニットバスのエプロンの奥
- 窓のサン(お風呂場に窓がある場合)、換気扇
ほとんどの場合、これらの場所から幼虫が発見されます。
お風呂場の排水口~排水管で駆除する!
排水口のお掃除と言えば、パイプマンやパイプフィニッシュなど専用の液体薬剤がありますね。
2週間に1回の頻度で使うと、キレイな状態が保てるようです。ヘドロ汚れがなければ幼虫は住めないので、とにかく汚れをなくすことが大事です。
発生してしまった状態では、なかなか1回のパイプ洗浄くらいでは駆除できません。かと言って何度もやるとパイプを痛めてしまいます。
そのため、幼虫に直接影響のある薬を使って駆除しましょう。「昆虫成長制御剤(IGR)」と言う、幼虫が成虫になるのを阻害する成分の入った薬を選ぶようにします。
そのまま排水口に放り込む錠剤タイプのものや、粉末タイプのものがあります。
ユニットバスのエプロンの奥で駆除する!
外すと浴槽が丸出しになります。この床、壁などにヘドロ汚れがびっしり付いていると思います。まずは、熱いシャワーとトイレ用ブラシで汚れを流します。ヘドロ汚れは柔らかいので落ちやすいのです。浴槽下にも出来るだけ突っ込んで汚れをかき出します。
ある程度ヘドロが流れたら、カビキラーを1本使いきるくらいの勢いでかけまくってください。そのまま30分ほど放置して、流します。十分な換気と、マスク、ゴム手袋はお忘れないようご注意ください。
残念ながら、ここが発生源の場合、1回の駆除では全滅させることは難しいと言えます。1週間に1回くらいのペースで同じことを繰り返してください。
その間に、卵を産める場所がなければ増えることはありません。
窓のサンや換気扇も忘れずに!
窓のサンや換気扇は湿気の温床です。日中乾いても、お風呂のたびに濡れて水分が溜まります。換気がが十分でない場合は、一晩中水分が溜まっている状態です。
換気扇や浴室乾燥機も要注意です。開けてみるとカビの温床なことが多いので、1ヶ月に1回は掃除するようにしましょう。
取り外し方や掃除方法は、機械によって違うので、取説などを良く確認してから行ってください。
まとめ
お風呂場のうっとうしいコバエはチョウバエです。原因となっているところを突き止めて駆除するしかありません。
- 排水口~排水管
- 窓のサン、換気扇
- ユニットバスのエプロンの奥
これらが怪しい場所です。
チョウバエの幼虫は、ヘドロ汚れに住んでいるため、掃除して汚れを流してしまう事が死滅への第一歩です。日ごろ掃除が行き届いていない所も、頑張ってお掃除してしまいましょう。
5月~7月はチョウバエの発生時期です。この時期は特にこまめに掃除して、幼虫を育てないことがチョウバエからお風呂を守る条件です。
大量に発生する前に、手を打ってしまいましょう。