毎年ちゃんと忘れずに先祖様や家族などのお墓参りにはいっていますか?毎年行く人もいれば、たまにしか行かないという人もいると思います。
そこで、今回はお墓参りにお供えするべきお花にについて詳しく解説します!
お墓参りでお供えするお花で最も定番なお花
お墓にお供えされているお花の中でもっとも定番なのは”仏花(ぶっか)”というものです。
文字通り、基本的には仏教のお墓に添えるものですが、その他のすべての宗教に対してお供えできるのが”供花(くげ)”というお花です。とくにこの花でないといけない、という方はこちらのお花をお供えすることがおすすめです。仏花は浄土に咲く花といわれていて、いのちの生まれ、いのちの儚さを示しています。
一般的な仏花は花屋さんやスーパーで一束500円ほどで売られているそうです。仏花に含まれているお花は年中共通で菊やカーネーションなどに加えて、春にはアイリスやキンセンカ、夏はリンドウやユリ、というふうに季節によってバリエーションが異なります。
ユリに関してですが、花粉が墓石に茶色のシミを作ってしまうことがあるので、こちらは花屋さんに頼めば花粉を落としてくれるので、ユリをお供えするときはお花屋さんに一度持っていくことをおすすめします。
仏花の中に含まれないお花をお供えする
基本的にお墓参りでお供えするお花はある特定の条件を満たさなければどれでもよく、生花ではなく、プリザーブドフラワーのような造花でも構わないとされています。
暑い地域ではこちらのほうが長持ちしてよろしいかと思います。お花屋さんに相談して作ってもらうこともできます。大体予算は2000円くらいが規模にもよりますが相場です。霊園の規則で、管理上の問題のため生花が禁止されているところもあると聞きます。
さて、ある特定の条件について紹介します。その条件とは、トゲ、ツル、毒、強い匂いいずれか一つでもある。ということです。この条件に一つでも当てはまるお花はお供えしてはいけません。このようなお花には墓参りにおいてマイナスイメージがあるためです。
例えばバラなどが当てはまりますね。バラに関してですが、仏事全般で避けたほうが良いお花だとされています。絶対にダメというわけではないですが、傷みやすいお花や散りやすいお花は適さないのです。
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そのような点を考えて、仏花以外でお供えをするとしたら、故人が好きだったお花を添えるのはどうでしょうか?もし、故人がお供えしてはいけない種類のお花が好きだったなら、それを飾る際にはそれ単体で飾るのではなく、他の仏花と合わせて飾るという方法もあります。
お花をお供えする上でのマナー
色としては、四十九日を過ぎるまでは白色のみで、それ以降は賑やかな色の組み合わせがおすすめです。主流なのは白、赤、黄、ピンク、紫の5色が主流で、三色で作るなら白、黄、紫が定番だそうです。
形についてですが、神事に使われる榊のようにひし形になるように整えて作ることが多いです。本数は奇数が多いですが、9本は避けましょうね。苦を連想させます。
同じ種類のお花2束を一対として作ります。花屋さんでお墓参りの用途として作ってもらうのが楽でしょう。飾り方としては左右で対になるようにして、お花を飾るとき、お参りする人間のほうに向けて飾ります。
これは人間たちにたいして「命は儚く、いつか終わりが来る」という教えを花が枯れることを用いて仏様が訴えているからです。
しきたりについてですが、こちらに関しては、地域や宗派、家庭により異なるので、よく考えてください。さきに、ある特定の条件を満たさなければどんな花でもよく、造花でも構わないと言いましたが、しきたりによってはご年配の方が渋い顔をしてしまう事があります。
造花に関して言えば、本来は生花を飾る理由として、生花は無常観を表し、すべてのものが絶えず移り変わっていて同じ時、瞬間は二度とない、という意味を表すため、ということがあるので気をつけておいたほうが良さげです。
お墓の管理者でないのなら下手に自分の要求を突き通すことは家族の不仲に繋がることもあり、故人も悲しんでしまうことでしょう。注意してくださいね。
お供えしたお花の片付けのマナー
基本的にお花は定期的に片付けるのがマナーです。一年に一度しかお墓参りできないという場合、お参りするときにだけ一通りお供えしてお参りが終わったら持ち帰るという方法を取ることがベストでしょう。
放置しておけば、カラスや犬、猫などが来て荒らされてしまう可能性があります。管理人の方がいる墓地であれば腐ってきそうになったお花を処理してくれる場合がありますので管理人の方に相談しましょう。造花を使うという手もあります。
ついでに言っておくと、お供えして持ち帰ったお花を再利用して家の仏壇に飾ったりするのはNGです。もうすでに故人に捧げたお供え物なので、再利用したところで供えるものがない、という状態になります。
まとめ
今回は定番の仏花をはじめとして、それ以外のお花についても紹介しました。
マナー的にお供えしてはいけないお花もあるのでそこに注意してくださいね。また、片付けについてもいくらか注意点を説明しました。
さて、今回の記事を踏まえて準備ができたらお墓参りに行きましょう!