夏は、お盆の季節ですね。お盆には、故人の霊が帰ってくると言われています。そのため、故人の家族は霊を迎え入れる準備をします。精霊棚をつくったり、霊が戻ってくる際の目印にするために、盆提灯を飾りつけたりします。でも、初めての盆、「初盆」の場合、何をどうしていいのかわからないことが多々あると思います。特に、盆提灯のことで悩みますよね。そこで、今回は「初盆の白提灯の飾り方など」についてお話ししていこうと思います。

 


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初盆の白提灯の飾り方や絵柄入り盆提灯の飾り方は?

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◆初盆の提灯とは?◆

 

 亡くなった方の四十九日が明け、初めて迎えるお盆のことを「初盆(または新盆)」と言います。ちなみに、故人が亡くなった年のお盆中に、まだ喪が明けていない場合は、翌年のお盆が初盆となります。初盆では、絵柄の入っている盆提灯を飾るほか、絵柄の入っていない「白提灯」も飾るのが一般的です。これは初めてのお盆で、故人の霊が迷わないようにするための目印として飾るということです。では、飾り方についてお話ししていきますね。

 

◆白提灯や絵柄入り提灯の飾り方は?◆

 

 白提灯は玄関や縁側の軒先、外が見える窓際に吊るします。この白提灯を目印に、故人の霊は帰ってくるそうです。ただ、最近では防犯上や住居の構造などの理由から、玄関に飾らず、ベランダや窓際に飾ることも多くなってきました。白提灯は1つあればOKです。 通常の絵柄入りの盆提灯は、精霊棚(盆棚とも言われ、位牌や故人の好物を置き、霊を迎える棚)や仏壇の前に飾ります。基本的には、2つで1対の提灯を左右対称に並べます。特に「この提灯はここ!」という決まりはないので、バランスよく並べます。提灯が多いほど故人が慕われていたことを示すといわれていますが、手狭の住居の場合は、1つでもOKです。スペースをとらない小さな置き型提灯もあります。

 

◆関東と関西で、提灯の飾り付けの違いはある?◆

 

 関東と関西で、提灯の飾り方は特に明確な違いはないようですが、飾る時期に違いがあるようです。関東でのお盆の時期は7月、対して関西でのお盆の時期は8月が一般的です。関東は7月初め、関西は8月初めから飾り付けをするようです。どちらの地域も片づけるのは、16日の送り火を終えてお盆が明ける17日以降です。

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親戚などから盆提灯をいただいた場合はどんなお礼をする?

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 初盆で使う白提灯は故人の家族が用意しますが、絵柄入りの盆提灯を親族や親しい方から贈られる場合があります。さて、どんなものをお返しすればよいのでしょうか?この場合、提灯を贈られた場合は、お礼状で良いとされています。特に品物でお返しするということはないのです。

 

 初盆では法要を営み、親族や故人と親しかった人を招くので、そのときは引き出物を用意します。熨斗紙の表書きは、「初盆志」「新盆志」などで、洗剤や調味料、お菓子などの「消え物」が一般的です。

 

初盆の白提灯や盆提灯はいつ、どうやって片づける?

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 さて、最後は片づけ方です。16日に霊を帰す「送り火」が行われます。白提灯はそのときに燃やしてもらったり、または菩提寺で処分してもらったりします。が、それが難しい場合は、形だけお焚き上げをする方法(火袋を少し燃やす)をとってから、一般ごみとして処分することもあります。 また、絵柄入りの盆提灯などは、乾いた布で拭くなどのお手入れをしてから防虫剤と一緒にしまいます。白提灯は初盆だけ使いますが、絵柄入りの盆提灯は次のお盆も使用ができるので、傷まないように収納しましょう。

 

 いかがでしたでしょうか?故人が帰ってくる初めての盆、戸惑うことは多々あると思いますが、それほど難しいことはありません。「この飾り付けをしないと、故人が帰ってこない」ということもありません。大切なのは、故人を思う気持ち、故人に喜んで帰ってきてほしいと願うことだと思いますよ。

 

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