突然、赤ちゃんが高熱を出したらビックリしますよね。さらに発疹まで出てきたら重い病気なんじゃ!?なんて思ってしまいますが、この突発性発疹はだいたいの子が経験する病気なんです。今回はその病気につてお伝えします♪
突発性発疹とは?下痢の症状はいつまで続くの?
この突発性発疹とは、主に生後6ヶ月~1歳半ごろの赤ちゃんがかかる病気です。突然38~39度くらいの高熱が出て、さらに全身の発疹が出てきます。その他の症状では下痢をしてしまう事が多いです。高熱の割には元気で機嫌が良い事が多いですが、発疹が出てくる頃になると不機嫌になったり・・・。
発疹は熱が引いた頃から出始めて2日間くらい、下痢は高熱が続いている間の4~5日間も続くので、だいたい1週間はかかる病気です。自然治癒する病気ですが、脳炎や血小板減少紫斑病などの重い合併症を起こす事があるので、注意が必要です。
保育園の登園についてはこちらの記事でも詳しく説明しています!⇒突発性発疹で子供が不機嫌!保育園の登園はやめさせるべき?
原因は?
この病気は「ウイルス感染症」のひとつと言われ、「ヒトヘルペスウイルス6型・7型」と呼ばれるウイルスが原因とされています。潜伏期間が1~2週間と長いのが特徴です。感染力は弱いので、通常は保育園などで流行する事はありません。このウイルスは体力が低下し免疫力が低下している際に発症しやすいとされ、大人が感染し、それが子供に感染するのが大半だそう。よって、親や兄弟から赤ちゃんへ感染する家庭内感染がほとんどの原因です。
感染経路は医学的には解明されていませんが、
- 経口感染・・・感染者の唾がついたモノを舐めたり、キスなど
- 飛沫感染・・・くしゃみ、咳など
- 接触感染・・・手などを通じた間接的なモノ
の可能性が高いと現在は推測されています。
可愛い赤ちゃんについついチュッチュしちゃう・・・。これが感染の原因になったり、帰宅したお父さんが手を洗わずに赤ちゃんに触る事も原因になったり。親が感染の原因になる事を意識して赤ちゃんと接しなければいけませんね。
治療方法は?
このウイルスは、予防となる抗ウイルス剤はありません。予防接種もありません。基本的にその時の症状に合わせて治療していく他、方法が無いという事になります。突発性発疹が出たら、まずは安静に過ごしましょう。初期は寒さや震えがあるので、その時は暖かい服装で過ごすように意識して下さい。高熱の発症による「熱性けいれん」が起きる場合もあるので注意が必要です。
何より注意が必要なのは、脱水症状!下痢も伴う病気なので、予想以上に体の水分が失われています。特に赤ちゃんは重症化しやすいので気を付けなければいけません。母乳が飲めるようならこまめに母乳を与えてあげ、それ以外でしたらベビー用のイオン飲料がおススメです。水分と塩分の両方を摂取できます。
下痢をしている時に冷たい飲み物を与える事は無いと思いますが、常温または温めた飲み物を与えるようにしましょう。食欲が落ちる事もあります。その際、無理やりに食べさせるとストレスになって逆効果になることも。食べられない場合はそっとしておき、その代わり飲み物だけは必ず与えるようにして下さい。
ちなみに、お風呂は入れます。さすがに高熱が出ている時は控えますが、感染力が弱いので、お風呂に入ってもうつる可能性が低く大丈夫とされています。お風呂に入る事で、発疹の赤みは増す事はありますが、かゆみが強くなる事はないので安心して下さい。赤ちゃんが痛みや嫌がるようなら、無理やり入れずタオルなどで体をふいて汗や汚れを落としてあげましょう。
看病のポイント
- 体力がないので、熱が下がるまではお風呂に入れない
- 汗をかくのでこまめに着替えを。
- 寒気がある場合は温め、暑がれば涼しくするなどの服や布団で体温調整を。
- 脱水症状を起こさないように、こまめに水分補給を。
保育園って登園停止になる?
このウイルスは感染力が弱いと言われており、基本的には熱が下がれば登園できるでしょう。厚生労働省が定める目安にも「解熱後1日以上経過して全身症状が良い」とされています。発疹が出ている頃には熱も下がっているので、発疹が出ている状態でも外出OKです。ただし、ツバや唾液が他の子の口の中に入ってしまうと感染する事もあるので、保育園には必ず伝えておきましょう。また、治りかけが普段より免疫力が低下している状態です。他の感染症にかかったり風邪を引いたりと違う病気を貰ってくる事もあります。特にこの時期は何でも口に入れたがる時期ですので、オモチャの舐め合いから経口感染する可能性はどうしても高いですよね。なので、手洗いうがいをしっかり行い、食事や睡眠もしっかりとるように意識しましょう!
*赤ちゃんのうがいは難しいですよね。飲み物を飲む事でうがいの変わりになるので、帰宅したらお水を飲ませると良いでしょう。
まとめ
突発性発疹は発疹が出るまでは病気が判明しません。高熱が出た場合は赤ちゃんの様子をしっかり確認し、病院で診断してもらいましょう。