クローゼットや押し入れで使用している衣装ケース・・・ケースと段ボール、同じ「箱」に入れて運ぶならいっそこのままでも良いのでは?と思いますよね。
実際に衣類を入れたままの衣装ケースでOKと言う引っ越し業者さんはたくさんいますが、「基本的には段ボールに詰め変える事」を推奨されます。中には「ダメ!」とハッキリ言われてしまう業者さんもありますよ。
段ボールに詰め変えて、引っ越し先でまた出すのかと思うとかなり面倒な感じがしますが、どうして「衣装ケースOK!!」と簡単な話にならないのでしょう。
そこで今回は、引越しの時の衣装ケースの中身について詳しく解説いたします。ダメと言われる理由には色々なトラブルが原因のようですよ。
引越しする時の衣装ケース問題!中身入りでOKの場合とは?
引越し業者さんが衣装ケースの中身を出さなくても良いと言う場合、必ず条件や確認事項が言い渡されますので、良く聞いておきましょう。
- プラスチック製の軽量タイプのものであること
- 中身が見えてしまうこと
- 破損する可能性
- キャスター紛失の可能性
- 中身が飛び出してしまう可能性
「破損に関しては、すべて自己責任となるので気を付けてくださいね。」と言う事を念押しされるでしょう。運ぶ前は「そんな簡単に壊れるものじゃないから大丈夫!」と思い込んでいることが多いですが、意外と簡単に割れたり欠けたりするものですよ。
参考:引越しに必要な資金はどのくらい?引越し代を安くする方法も!
衣装ケースのままでOKの時に確認しておきたいこと
1.プラスチック製の軽量タイプのものであること
中身が入ったままで運べる衣装ケースは、クローゼットや押し入れに収納する「蓋つき」や「引き出し」のプラスチック製の軽量の物に限ります。
2.中身が見えてしまうこと
プラスチック製の衣装ケースは半透明や透明のものが多いため、当然中身は丸見えです。下着が入っていたりすると男性作業員の目にも留まってしまいます。
自分は見られてもいいやと思っても運ぶのは他の人なので、ここは良識的に考えて、見えない工夫や下着だけは抜くようにしましょう。
3.破損する可能性があること
プラスチック製の衣装ケースは、時間の経過や陽にさらされることなどによって劣化していきます。数年経つと、大変割れやすくなり、移動中に割れてしまう可能性があります。
古いものはこの際買い換えるなどを考え、中身はすべて出して別の箱に詰め替えてから運ぶようにしましょう。引っ越し時に破損しても保障はありません。
4.キャスター紛失の可能性があること
プラスチック製の衣装ケースにはキャスター付きのものが多いですが、引越しのさい紛失してしまうことは多々あります。あらかじめ外しておくか、カバーするなどの手段をとりましょう。
キャスターの紛失も保障はありません。
5.中身が飛び出してしまう可能性があること
移動中に下部が破損してしまった場合など、トラックから出したとたんに中身が飛び出してしまう可能性があります。その場合、衣類が汚れてしまっても保障はないので万が一の覚悟はしておいてください。(雨天の引っ越しは特に注意)
引き出しタイプの物はテープで留めて動かないようにしておきましょう。養生テープを使うと、剥がす時にキレイに剥がせて便利ですよ。
引越し業者さんにダメ!と言われてしまう衣装ケースとは?
衣装ケースと言えども、必ず中身を出すように言われるものがあります。
ブリキや木箱の衣装ケース
昭和の時代に良く使われていた、ブリキの衣装ケースなどは本体だけで重量があるので空にして運びます。また、角が当たると怪我をする可能性があるので、カバーした上に軽くて安全な状態で運びます。
レトロブームなどでお持ちの人が多いようなので注意してくださいね。
中身に衣類以外のものが入っている衣装ケース
クローゼットなどに収納する際とても使い勝手が良いので、衣装ケースに入れているのもは衣類だけとは限りませんね。本や雑誌、趣味の物や子供のオモチャなど用途はさまざまです。
中には、持ちあがらないほど重たいものもあり、ケースや取っ手が移動に耐えられないものもあります。落として破損したり、修復不可能になる内容物があるといけないので、衣類以外の物は出してほしいと言われます。
背の高い衣装ケース
引き出しタイプの衣装ケースで、3段程度のものならそのままでも良いですが、中身が入った状態で5段以上になると重さも相当です。本体が軽いのでとても不安定になり、転倒の可能性があります。
2つ組み合わせてある場合は、必ず別々にしておきましょう。
まとめ
衣類が入っている状態の衣装ケースであれば、見積もりの時などに引っ越し業者さんにそのままでも大丈夫か確認してみましょう。
OKを出してもらえても、注意事項があるので必ず守りましょう。
中身を出さない場合、破損しても自己責任になりますのでご注意くださいね。