妊娠中の胃痛は、かなりの方が悩まされる症状かと思います。つわりによる胃の不快感や、胃をギューッと掴まれるような痛み、背中までズキズキする痛み。様々な痛みが同時に襲ってきて、我慢できないぐらいの症状を訴える方も多いと聞きます。
やはり、そんなときに気になるのは「薬」。妊娠中は、市販の薬でも服用前に医師に相談した方が良いと言われる程、気を使わないといけない事ですよね。
妊娠しても飲める胃薬とは?
妊娠しても飲める胃薬はあります。薬には、大きく3つの分類があります。
- 第一類医薬品(副作用、相互作用の項目で、安全性上特に注意する必要があるもの)
- 第二類医薬品(第一類程ではないが、安全上注意する必要があるもの)
- 医薬部外品(人体に対する作用が緩和なもの)
妊娠しても飲める薬は、第二類医薬品・医薬部外品の一部とされるものです。
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第二類医薬品の中で飲める胃薬は?
「セルベール整腸剤」(第二類医薬品)
[主な成分]
- テンプレン
- ソウジュツ乾燥エキス
- コウボク乾燥エキス
この市販薬は、産婦人科で処方される薬「セルベックス」という成分を主に使っています。成分表記としては、「テプレノン」と記されているかと思います。この成分は、胃酸の中和や胃の粘膜保護、修復を助けるため、胃のムカムカや不快感を和らげてくれます。また、ソウジュツ・コウボク乾燥エキスが入っており、胃の働きを高めてくれます。どれも副作用が出てくる可能性は低いと言われています。
ただ、妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すると言われているので、やはりお医者さんと相談することをオススメします。
医薬部外品の中で飲める胃薬は?
「エビオス錠」
[主な成分]
- 乾燥酵母(ビール酵母)
成分は、主にビール酵母。ビール酵母には、腸内で必要な乳酸菌を増やしたり、食欲を増進させたりする作用があります。ですので、弱った胃を助け、食欲不振を改善したり、胃の働きが十分にできない症状を緩和してくれます。主成分であるビール酵母は、天然のものなので、妊婦さんに影響はないと言われています。さらに、ビタミン、ミネラル、必須アミノ酸、葉酸、鉄などの不足しがちな栄養素を補ってくれるため、栄養の不足しがちな妊婦さんにとっては強い味方のようです。
ビタミンB群は、女性ホルモンを分泌し、血流を促進します。これらは胎盤を形成するために必要な栄養素ですし、葉酸については、胎児成長に大変重要な栄養素です。これらの栄養素がいっぺんに取れるということで、大変注目されているんですね。
最近では、栄養補助食品だけでなく、妊婦さんの間で「つわり」に効果があるとも話題になっており、症状が改善したという話を良く聞きます。つわり発生のメカニズムはまだ解明されていませんが、数日間ご飯が食べれない程だった妊婦さんが、食事を1食たべることができたとか。妊娠したいという方も、サプリメントとして飲むと、つわりが軽くなるとも言われています。手元に置いておくと安心できるかもしれませんね。
「新ビオフェルミンS錠」
[主な成分]
- コンク・ビフィズス菌末
- コンク・フェーカリス菌末
- コンク・アシドフィルス菌末
成分としてはよくわからない単語がならんでいますが、どれも乳酸菌と言われるもので、本来人が腸内に持っている菌なんです。年齢と共に減少していく腸内細菌を、薬で補い、腸内環境をよくするための薬というわけです。これは、妊娠していても飲んでいいと言われています。ただ、これは主に腸に働く薬ですので、痛い部分が胃か腸か分からない場合、飲んでみるといいと思います。
市販薬を飲んでも大丈夫なの?
どの薬を飲むのか?飲み合わせはどうなのか?という問題で、個人個人で違ってきます。市販薬は、普通の人には問題ありませんが、妊婦さんとなるとわけが違います。
薬の説明表記に、妊婦の方でも問題なく飲んでいいと記載されているものは、大丈夫かと思います。必ず、薬の説明書に目を通し、妊婦が飲んでもいいか悪いかを確認してください。薬剤師さんに相談するのでもいいと思います。
もし、それでも不安な方は、お医者さんに相談して適切な処方をしてもらってください。新しい命を授かったのですから、母子ともに健康でいたいですよね。妊娠している時期は、ストレスがかなりかかると言われています。なるべく、悩まないように、必要であればすぐにでも周りを頼り、ストレスの少ない安心した妊娠生活を送れることが大事なのかなと思います。