暑い夏の日差しの中、家の中にただいるだけでも暑くて疲れるし、汗をかくとベタベタする…冷えたアイスの食べ過ぎやドリンクの飲み過ぎでお腹の調子も悪い…おまけに気持ちが悪い… これらの症状が出たら夏バテだ!と思ったあなた!
ちょっと待ってください。夏の暑さで気持ち悪くなったりだるくなったからといって必ずしも夏バテであるとは限りません!ひょっとしたら食中毒が原因だからかもしれません。詳しく解説していきますね。
夏バテと食中毒の症状の違いは?
まずは症状を改めて確認しなおしておきましょう。夏バテとはまえがきに述べたように夏の暑さと湿気が原因で血流量を調節したり、体温を調節する機能をつかさどる自律神経に乱れが生じることで、体調不良になりやすく疲れも溜まっている状態のことをさします。
主な症状としては、疲れやすくなりだるさを感じるようになったり、食欲がなくなり、冷たいものやネットリしていない、さっぱりしたものが食べたくなり、それらのものを食べた結果胃腸が冷えて消化不良となって十分な栄養素が摂取できなくなることにより体力を消耗してさらに夏バテを悪化させていくことになります。
他にも微熱や胃痛、下痢、便秘、頭痛、吐き気、めまいといった症状が見られます。
食中毒とは体に害を与える微生物や化学物質を含んだ食べ物の摂取によっておう吐、腹痛、下痢、発熱などの症状が起こることをいいます。
参考:夏風邪のせいで下痢が続くのはなぜ?対処法やその他の症状とは?
夏場は特に食べ物の中で菌が繁殖しやすいので食中毒になる可能性が高まります。食べ物が腐ることとは違うので見た目や臭い、味では全く気づくことはできません。食中毒の原因となる細菌やウイルスの潜伏期間は短いもので一日、長くて一週間ほどです。
体調不良=夏バテ ではない!
では、疲れやすくなって、だるさを感じ、熱が出たり、頭痛がしたらかならず夏バテなのでしょうか?実はそうとは限りません!夏場は細菌やウイルスが増えるのに絶好の季節です。なので、食中毒の可能性もあります。次の項目で食中毒から身を守るための方法をいくらか紹介しますね。
食中毒から身を守るために気をつけたいこと
三大原則として
- つけないー食品を汚いものに触れさせず清潔に扱う
- 増やさないー細菌やウイルスが繁殖しないように早く調理して早く食べる
- やっつけるー細菌やウイルスは高温、低温に弱いので加熱したり冷却したりする
というものがあります。
調理をするときに気をつけて欲しいのは以下のポイントです。大前提として、使う食品の消費期限は確認しておきましょう。調理器具は熱湯消毒されていることが望ましいです。
- 必ず石けんで洗い残しのないように時間をかけて手と手首をあらいましょう。ポイントは手首もしっかり洗うこと
- 生肉や生魚を扱ったまな板、包丁、はしは他のものと分けてください。焼き肉やバーベキューでも同様のこと
- 魚介類や野菜は水であらかじめ洗っておく
- 肉や魚介類は中心までしっかり火を通すことが原則です。生で食べるのはもってのほかですので注意すること
- 料理を持ち帰るときは小分けにして清潔に保ちましょう。バーベキューでは避けるべき
他にも、食品を買ったときには、すみやかに家に帰って冷蔵庫に食材を入れましょう。常温では菌が増えてしまうので常温の元においておくことは避けましょう。また、食材によっては冷凍庫に入れるなどしてくださいね。あとは、野外で弁当を食べる場合に、やばい、と思ったら素直に食べることをやめたほうがいいでしょう。
食中毒を免疫をつけることで予防する
先ほど、調理の面で食中毒を予防するポイントを説明しましたが、それだけ対策するよりも自分の身体の免疫力をつけることでさらなる予防につながります!
免疫をつけるために最も重要な事といえば、規則正しく生活すること!これにつきます。朝昼晩バランスよく食事を取り、睡眠を十分にとって、そこそこ運動する、ということが一番重要なことになります。
これだけで食中毒のみならず他の病気にかかる確率を下げることができます。また、ストレスによって身体の器官の機能が低下してしまうのでストレスがある人は改善しましょう。
次に、食品によって免疫をつける方法を紹介します。日頃からヤクルトのような乳酸飲料や種々のヨーグルトや、食物繊維が豊富なきのこ類を積極的に摂取することで、善玉菌が増え腸内環境が整うことによって腸内を健康に保つことができます。
また、サプリメントなどの摂取も効果的ですが、サプリメントに頼り過ぎるのはよろしくなくて、あくまでもサプリメントは補給食品であることを考えて日頃の食事をしっかり取りましょう!
まとめ
今回は夏バテだとおもっても実は食中毒だった、という場合にどうすればよいか、食中毒の対策はどうすればよいか、ということを紹介しました。
細菌やウイルスが繁殖しやすい夏場は特に調理環境に気を使わなければなりません。また、それだけでなく、食中毒に対して免疫をつけて予防することも大切です。これらのことを考えて楽しい夏にしてくださいね。