夏はウイルスにとって天国な季節。ジメジメしている環境は本当に彼らにとって生きやすい環境に違いありません。
食べ残しや常温で放置されている食材を見つけようものならすぐに飛びついてダメな食材にしてしまいます。それに気づかずに食べてしまうと食中毒になってお腹を下してしまう、というのはもはや常識となりつつありますよね。
今回は食中毒になった時の対処法について紹介していこうとおもいます。
食中毒になったと判断するポイント
食中毒の症状としては、下痢やおう吐、腹痛、発熱といった症状が複合的に、突然激しくあらわれる、というものです。
これらの症状があるのならば食中毒を疑いましょう。出た時は、その時から一週間前まで遡って何を食べたのか、食べたもので保存方法に問題がなかったかを確認しておくことが重要です。病院に行って説明することでより診断がつきやすくなるでしょう。原因物質としては、
- 細菌によるもの
- 牡蠣などの貝類に含まれるウイルスによるもの
- 毒キノコやふぐ、といった自然界に存在する毒によるもの
- 漂白剤や農薬のように食用ではない化学物質によるもの
- 寄生虫によるもの
といったものが挙げられます。食中毒かな、と思ったらすぐに病院へ行ってください。重症化することもあるためです。
細菌による食中毒の予防
細菌による食中毒は他の原因による食中毒よりも個人的に予防がしやすいでしょう。細菌による食中毒は感染型と毒素型の二種類があり、感染型は細菌に感染した食品を食べることで引き起こされます。ふたつ目の毒素型ですが、食品の中で細菌が作った毒を食べることで引き起こされます。
感染型は食物に細菌を付着させないことが重要で、汚い手で食品に触れない、なるべく空気に触れさせない、というような対策をすることで防ぐことができます。
毒素型は、加熱殺菌や低温保存により菌や毒を死滅させることができるので調理の際に食材の芯まで加熱し、すぐに食べる、というような対策をすることで防ぐことができます。
参考:食中毒の治療で病院に行けない時の自宅でできる対処法とは?
食中毒になった時にどのように対処するか
下痢、おう吐、腹痛、発熱といった症状がありますが、これらの症状は何故起きるのでしょうか。
下痢やおう吐といった症状は悪いものを身体の外に出す、腹痛、発熱は身体に入りこんだ悪いものを死滅させるために戦っている、という理由があります。なので、下痢止め薬や吐き気を止める薬、腹痛を止める薬、解熱剤の使用は控えたいものです。
ただし、これらの症状が原因で体力が低下する、という場合があるので、どうしても我慢できない場合は薬を使う必要があるでしょう。いくら異物を体の外に出したり、体内で殺すといえどもその体がダメになってしまったら元も子もありません。
身体から悪いものを出せば出すほど身体から水とミネラルがなくなってしまうので補給する必要があります。スポーツ飲料を飲むことで補給することができます。水よりもスポーツ飲料のほうがミネラル以外にも電解質など身体に良い成分が含まれているのでおすすめです。
また、おう吐や下痢で胃腸が弱っているため、ギンギンに冷やした状態で飲むことは避け、お腹に優しい常温で飲んでくださいね。
参考:食中毒で高熱や下痢になった時の対処法は?予防法も解説!
熱が下がらない時はどうするの?
先にも述べたとおり、発熱するのは身体が体内に入った細菌やウイルスが戦っている証拠です。ずっと熱が下がらなくて不安で辛いことでしょうが、なるべく解熱剤で熱を下げることは避けましょう。もちろんどうしても辛い場合は例外です。お医者さんのもとへかかるときは、
- いつから発熱が始まったか
- 37℃台の微熱なのか、38℃台の発熱なのか、39℃台の高熱のどれか
- 一日の間で体温変化が1℃を超えて変化しているかそうでないか
という3つのポイントに注意してお医者さんに伝えましょう。
すぐに病院に行けない時の対応
絶対に避けておきたいのは、牛乳、コーヒー、お茶、アルコール、炭酸飲料のように色のついた飲み物やカフェインの入った飲み物を飲むことで、これらは胃腸に優しくないです。
また、無理して働くことも避けたほうが良いでしょう。身体を休めることで身体の回復能力を高めることが重要です。
食中毒で吐き気がしたりおう吐をした時はおかゆなどの味の薄い食べ物で、おまけに消化に良い物を摂取することをおすすめします。吐き気やおう吐の症状が再び現れた時は飲食を控えて、症状が収まった時に少量から摂取し始めてください。
まとめ
食中毒にかかったと思ったら、すみやかに病院を受診することが肝要です。
病院を受診する以外にも水分をしっかり補給する、胃腸に悪いものの摂取を控える、など自分でできることはたくさんあるので可能な限り実践してみてください。
原因となる食品ですが、こちらも衛生に注意したり、調理の過程でどうにかできる場合が多いので普段から気をつけて生活することが食中毒にかからないための方法でもあります。
参考:食べてからどのくらいの時間で下痢になるの?どの食事か特定するには?