果たして冷蔵庫に延長コードを使ったことが原因なのか、もっと他に理由があるのでしょうか?
今回は初めての一人暮らしで大丈夫かどうか不安になりがちな、冷蔵庫の配線について考えていきます。疑問を解決して安心して冷蔵庫を設置しましょう!
冷蔵庫に延長コード、結局OKなの?NGなの?
冷蔵庫に延長コードを使うのは、大丈夫な場合と危険な場合があります。しかし、延長コードを使うこと自体基本的にはあまりおすすめされていませんよね。それは、延長コードにダメージが加わったりすると断線して火災の原因になったりと思わぬ危険があるからです。
しかし、普通は冷蔵庫の近くにコンセントがあるのに延長コードを使おうという発想にはなりません。
これを読んでいる方はきっと延長コードを使わざるを得ない状況かもしれません。冷蔵庫は毎日使うものですから、使いやすい場所に置きたいと思うのは当然のことといえるでしょう。
冷蔵庫に使う延長コードはしっかりしたものを!
なるべくPSEマークやJISマークのついたものを選びましょう。
PSEマークは電気用品安全法という基準に合格しているもので、JISマークは工業製品の規格に適合しているものになります。安全の目安になりますので、火災などを防ぐためにもぜひ安さだけではなく、しっかりとした延長コードを選びましょう。
VとAをしっかりとチェック!
お使いの冷蔵庫のボルト数、アンペア数をしっかりと確認しましょう。
その後に延長コードを選ぶことが大切です。冷蔵庫の表示よりもどちらの数値も大きいものを選びます。
延長コードのほこりが実は危険?
延長コードそのものよりも、延長コードの空いている部分が危険になることがあります。
トラッキング火災(トラッキング現象)という言葉を知っていますか?細かい説明は省きますが、コンセントの穴のところにほこりや湿気が溜まることで、ショートが起き、発火してしまう現象のことです。
すぐに気が付かない状況でもしこの現象が起こったらとても危険ですよね。ですから、延長コードにいくつも差込口がある場合には注意が必要です。
赤ちゃんのいる家庭でよく使われる空いている差込口に差し込むコンセントキャップなどの安全グッズを使うとよいでしょう。これは100円ショップでもベビー用品コーナーで簡単に手に入ります。
たこ足配線はNG!
冷蔵庫はボルト数・アンペア数ともに高めのため、たこ足配線をすると延長コードに対して対応できる電気の量がオーバーしてしまいます。(分かりにくいので、ざっくりとした説明にさせていただきました。)
そのため、どうしてもコンセントまで距離が足りないというときには一口のタイプを選んで純粋に距離だけ伸ばすのがおすすめです。
大丈夫なケース、危険なケースの例はどんな感じ?
では、少し具体的にどうしたら安全か?危ないのか?ということを見ていきたいと思います。
ほぼ大丈夫なケース
- PSE・JISなどのマーク付きの延長コードを使用している
- 差込口が一つのタイプを使っている
- 空いているコンセントにキャップをつけている
- ボルト・アンペアをそれぞれチェックしてから購入している
あまり延長コードというのはおすすめされていませんが、やむを得ない場合にはなるべく安全な延長コードを選び、無理のない使用方法をすることが大切です。
一口ではないタイプの場合、できれば他の口は使用せずにコンセントキャップをすると安心ですので、ぜひ購入をおすすめします。
危ないケース
- ボルト・アンペアをチェックしないたこ足配線
- 湿った場所でアースをつけていない
- 延長コードが冷蔵庫や家具の下敷きになっている
- 延長コードがぐらぐらして抜けやすい状態になっている
- 延長コードに余った口があり、そのままになっている
どれもとても危険です。冷蔵庫の延長コードは危険といわれているのは、このあたりが原因ともいえます。当てはまるものがあれば、すぐに改善しましょう。
配線で気を付けることって?
安全のために気を付けることをまとめていきますね。
消費電力の大きいものは分散
例えば、冷蔵庫とオーブンレンジ・炊飯器などを一緒のたこ足配線にするのはおすすめできません。
一応電源タップのスペックに適応しているとしても、余裕をみてやめておいた方が無難です。別の電源に分散させた方が安心です。
時々コンセント周りを点検・掃除
冷蔵庫などのプラグは、基本的にあまりしょっちゅう抜き差ししないものですよね。
でも、時々は点検の意味もかねて、プラグを抜いて周りのほこりをおとしましょう。火災の予防につながります。
空いているコンセントはキャップでふさぐ
いくつもの差込口がある電源タップを使っている、または壁のコンセントが余っているというときには、キャップをつけると安心です。
赤ちゃんのいる家庭ではよく使われますが、ほこりの侵入を防ぐという意味では一人暮らしでもとても重宝しますよ!
まとめ
冷蔵庫を延長コードでつなぐことは、あまりおすすめされていませんが、必ずしも危険ということではありません。
できれば一口のタイプのもので延長するのがおすすめです。
いくつも差込口があるものは、余ったところにキャップをするなどほこりによる火災を防ぐ工夫をしておくと安心。さらに、時々は冷蔵庫のコンセント周りに異常がないか確認しつつお掃除をしましょう。
電気の火災は意外と多いのです。なるべく慎重にして損はありません。延長コードを使うときは、安全を第一に考えましょう。