一人暮らしで自宅にいる時間などは、「ペットがいたらな・・・」などと考えてしまいますね。
もともと生き物が好きな人はなおさら強く感じることでしょう。ただ経験もないし・・・と不安がつきまとうかもしれません。
大学生の一人暮らしの場合は特に心配になりますね。自分の生活さえ親の仕送りが頼りなのに、ペットを飼うことなんてできるのだろうかと心配するのは当然のことです。
そこで今回は、大学生の一人暮らしでペットを飼いたい時に注意が必要なことについて詳しく解説いたします。
一人暮らしでペットを飼う時に大学生が特に注意することとは?
「さみしいから」や「一緒にいてほしいから」だけでペットを飼えないことはお分かりかと思います。当然ペットには命があり、尊重すべきものだからです。
ペットとして飼う以上、安全に生活させてあげる事は飼い主の責任ですね。これは、怪我などから守ると言う「安全」と、精神的に安全であるという意味もあります。
参考:一人暮らしでペットを飼う!ペットの費用はどのくらいかかる?
自分だけが癒されるのではなく、自分と一緒にいることでペットが安全でなおかつ最小ストレスですごしていけることを考えると言うことです。
ペットには常に健康な状態でいてほしいものですが、どれだけ気を付けていても伝染病や先天性の病気などによって治療が必要になる場合もあります。
一人暮らしでペットを飼う場合は家族の了承を得ておく!
ひとたびペットが病気になると、小さなからだの生き物はすぐに悪化してしまいます。ほとんどの場合、早急に病院へ行く必要が出てきます。
今日は授業があるから明日病院に連れて行こう!と思っているうちに、帰ったら命を落としているようなことも起こってしまいます。
また、ペットの体調が優れないために、アルバイトを休んでばかりいたら生活は困窮してしまいますね。これでは、本業の学業どころの話ではなくなってしまいます。
病気でエサが食べられなくなった時は、数時間おきに流動食を与えたり、毎日通院が必要になる事もあります。一人暮らしの場合は、家族で手分けをすることが出来ません。
参考:一人暮らしでペット禁止なのに買っている場合の退去費用は?
そのような時の対処法はどうするのか、離れた家族の協力が得られるのか、きちんと話し合っておく必要があります。
と言う事は、「反対されるから言いたくない」などの理由で、ペット不可の物件で内緒で飼ったり、家族の了解を得ないで飼うなどの行動は大変な自分勝手となり、ペットのためにはならないので絶対にいけません。
家族がすぐに来れる程度の距離に住んでいる場合はまだ良いですが、遠方の場合はそうもいきません。また、不慣れな人が部屋に来ることは、ペットにとって緊張とストレスをもたらすものなのです。
一人暮らしでペットを飼う場合は自分に何かあった場合の事も考えて!
人生は何が起こるかわかりません。ペットの心配をしていても、まさかの自分が事故や病気で入院するような事態になるかもしれません。予定入院の場合は、前もって離れた家族に部屋に住みこんでもらうことなどが可能ですが、突然の場合はすぐには面倒を見ることができません。
家族に黙って飼っていたり、協力を得られていない状態で飼っている場合、最悪の結果となることもあります。
そんなことにならないように、仲の良い友達や家族には大切なペットがいることを伝えたり、万が一の場合の協力などを良くお願いしておきましょう。
大学生の一人暮らしでペットを飼うなら、ペットの寿命も考えよう!
ハムスターは2年ほどで寿命をまっとうしてしまいますが、最近人気のハリネズミなどは5~10年の寿命だと言われています。小鳥や猫も人気がありますが、その寿命は10年以上です。
その間に、大学を卒業して環境が大きく変わることになりますが、それによって飼いきれないと言う事態にならないようにしなくてはなりません。実は残念ながらこの状態は少なくないのです。
- 引っ越すから
- 海外に赴任するから
などの理由で、愛護団体に引き渡すことがあるのです。さらには、「自由にしてあげる」などと突然外に放してしまうこともあり、これは言語道断です。人に飼われていた生き物は自然界では上手く生きる事はできません。
飼い始めたのが大学生の間と言う事は、多くのペットが生きている間に、就職、引っ越し、結婚などの大きな人生の節目がやってきますね。それらをペットも一緒に迎えて行くことを考えましょう。
自分のステップアップのために、犠牲になっても良い命はひとつもありません。不測の事態が起きた時にも、言葉を離せないペットのことを大事にできる生活が送れるのか、よく考えてみましょう。
ペットの病気は高額な治療費がかかることを知ろう!
猫や犬の場合、手術をするとすぐに30万、40万と高額な費用がかかってしまいます。仕送りとアルバイトで大学に通い、カツカツの生活をしながらその費用を捻出できますか?
家族が了承していて、離れていてもペットを家族と認めてくれる環境であれば、協力して治療に励むことが出来ると思いますが、親に仕送りをしてもらっているような場合は、さらに負担をかける結果となるでしょう。
健康な状態でも、去勢・避妊手術、毎年のワクチン、犬は狂犬病の注射やフィラリア予防薬などの費用がかかります。小動物に比べると、エサ代もかかってしまいます。
自分が飼い始めたペットは、寿命をまっとうするまで自分が責任をもたなくてはならないことを良く考えましょう。そのためには、高額な治療費がかかる場合もあるのです。
大学生の一人暮らしはペットを飼えない?
大学生の頃から一緒に人生を歩んできた飼い主とペットもたくさんいます。中には、大家さんにも家族にも言わなかったけど、ペットも病気にもならなくて、何の問題もなく卒業した人もいるでしょう。
実際に起こるか起こらないかは誰にもわかりませんね。なのでもしもの事態に自分が対応できるかどうかを良く考えることが大切なのです。イチかバチかではいけません。
大学生がペットを飼えないのではありませんよ。むしろ、社会人になってからより時間の融通もきいて、ペットに寂しい思いをさせずにいられます。
ただし、ペットに対する知識や覚悟について意識が浅いと、ペットに悲劇をもたらす結果となりますので、要注意なのです。
- ペットの命を尊重する
- 必ずペット可の物件で飼う
- 家族の了承を得る
- 家族の協力を得られるようにしておく
- 友達の協力を得られるようにしておく
- 万が一病気になった時の費用についても考えておく(貯金)(保険)
- 寿命をまっとうするまで一緒に生きる
これらのことを十分に考慮した上で決断し、実際にペットとの生活が始まった場合は楽しい毎日が待っている事間違いなしですね。
癒し効果だけではない!ペットを飼うと健康になる!?
ペットを飼うと、精神的に安定して癒されますね。寝ているペットの体をなでていたりすると、副交感神経が働いてリラックスモードに入り、こちらもウトウトしてしまうこともあります。これは何とも言えない幸せなひとときですよね。
ペットがくれる効果は、癒しだけではないのです。実は飼い主の体も健康にしてくれると言う統計結果がでているのです。
これは、一人暮らしの飼い主に顕著に表れていて、「この子には自分しかいない!」と言う責任感が、気力や免疫力を上げていくと言われています。
人は、幸福を感じるとそれを守るために頑張る元気が湧くようになると言うことですね。
まとめ
大学生の一人暮らしでペットを飼う場合は、事前に周囲の了解や、自分自身の覚悟が必要です。
ペットは一度飼い始めたら、「やーめた!」と言う事はできないのです。責任を持って、ペットが寿命をまっとうするまで一緒に生きて行かなくてはなりません。十分に考慮した上で飼う決断をした場合は、ペットとの楽しい毎日が待っています。
幸福な気持ちは気力や免疫力を向上させるため、癒し効果だけではなく、健康までも手に入れることが出来るようになります。
また、どれだけ小さな生き物でも、自分以外の命が一緒にいるのは心強くなるものですね。一人っきりの不安からも解消されて表情も明るくイキイキとしてくるようですよ。
参考:一人暮らしのペットは犬派?猫派?知っておきたい基礎知識