一人暮らし ペット 禁止 まず、ペットを飼う場合は「ペット可」であろうとも必ず不動産会社に連絡を入れておくことが大事です。

 

「ペット不可」の物件に関しては、その条件に合意して入居した事実があるので、黙ってペットを飼い始めたとしたら明らかに「契約違反」となってしまいます。

 

犯罪ではないので捕まる事はありませんが、周囲には確実に迷惑をかけることになります。また、退去費用として高額な修繕費用や損害賠償請求が来るケースもあります。

 

過剰な要求に応える必要はありませんが、もめ事の発端は自分の軽率な行動であることを忘れてはいけません。そこで今回は、一人暮らしでペット禁止なのに飼ってしまった場合の退去費用などについてまとめてみました。

 

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一人暮らしの物件!ペット禁止は絶対に守るべきこと!

一人暮らし ペット 禁止単身者向けの部屋が充実しているタイプの物件はとかく「ペット禁止」と言う条件がつけられています。どうしてなのでしょうか。物事には必ず理由があるので、貸し手の立場に立ってみると退去費用についても見直してみることができるかもしれません。

 

「ペット禁止」にする理由として考えられる事

 

  • 汚れ・臭い・キズにより修繕に費用と時間がかかる
  • 近隣の入居者、次の入居者の健康を阻害する(アレルギー・喘息など)
  • 修繕費の取り立てでもめる
  • 他の住民からのクレーム、悪影響

 

ここには貸し手の事情が絡んでいます。大学生や若い世代の単身者が多い物件は、就職や結婚などで短期間で引っ越してしまう確率が高いです。

 

貸し手からみると、部屋が空き室になる時間があるのは一番困る事なのです。部屋が空いていても、税金は同じようにかかるし、せっかく修繕しても人が住まないと部屋はすぐに古びてしまいます。

 

参考:一人暮らしでペットを飼いたい!大学生が注意すべき事は?

 

立地条件が良く、ほとんどの部屋が満室である物件などは、できるだけ早く次の入居者を募集したいため、早急に修繕やクリーニングが必要です。そのため、契約違反で退去する人とはお金で解決し、早く次の入居者を入れたいと思っています。

 

ところが、ペットの臭いはなかなか取れるものではなく、即刻次の入居者を入れるわけにいかないのです。また、どんなにクリーングをしてもペットの被毛は100%無くなることはありません。

 

万が一アレルギーを持った人を入居させてしまい、発作で死んでしまったりしたら大変なことになりますので、慎重にならざるを得ないのです。

 

それらを考えると、修繕工事から脱臭まで、通常1~2週間で募集できる部屋が、数か月間も入居不可物件となってしまうのです。これは、大損害です。

一人暮らしでペット禁止なのに飼った場合の責任は重大!

本来、生活の中で生まれた部屋の痛みについては、大家さんが直すものなので住人に支払い責任はありません。ところが、ペットによる故意の損傷は大家さんが直す物のリストには入っていませんので、その請求がどれくらいなのか不安ですね。

 

管理会社からは、「次の入居者が、前の住人がペットを飼っていたと感じない状態まで修繕すること」が求められるので、通常の大家さんの出費の分以外は、ペットによる損壊の修繕費用として全額住人が負担するのは当然の事なのです。

 

参考:賃貸マンションの修繕費は平均どのくらいかかる?

 

損傷の度合いや大家さんの人柄、また管理会社の姿勢、地域性などによって修繕費用はまちまちですが、大人の契約違反と言うのは「ごめんなさい」で済むものではありません。

 

約束を破った代償として、金銭で解決するわけです。これは大人として当然の始末のつけ方ですね。動物が好きな人、嫌いな人、色々な考え方があるので、公平にお金で解決するのです。

 

そこには、家庭の経済事情は関係ありません。お金がないから払えないと言うのは通用しないことなのです。大学生などの初めての一人暮らしなどは、あまりの寂しさから拾った猫を飼い続けてしまうということもあります。

 

その場合は自分の立場をわきまえて考える必要があります。動物愛護センターに連れて行くか、里親探しをする。または、その時点で猫を飼える物件に移住するしかありません。

 

自分に支払い能力が無い場合は、当然保証人の両親に請求がいきますよ。

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一人暮らしでペット禁止を無視!退去時の修繕費用と違約金、損害賠償の違いとは?

一人暮らし ペット 禁止住んでいる間はいけない事をしていると言う意識が薄く、いざ引っ越さなくてはならないとなると、退去時の費用の事が浮かび突然真っ青になります。

 

これは、ペット禁止の物件で、契約を無視して飼っている人たち全員に言えることではないでしょうか。

修繕費

これは、入居時に「敷金」「保証金」と言う名目で預けてあるお金が修繕費にあたります。生活の中で自然消耗していった部分については、貸し手側の修繕義務ですが、こちらに故意がある場合はその修繕費の一部として使われます。

 

犬や猫が引っ掻いたり噛んで出来た、柱やドアの一部破損の場合は、先に業者に直してもらうのも可能です。退去時には入居時と同等の状態で返すことが前提なので過剰請求を避けたい場合は自分で業者を探すのもありです。

 

この時、手先が器用程度の修復では後からまたやり直し請求が来るので、必ず業者に頼むようにしてください。場所や状態にもよりますが、職人さんが一人で1日で修理した場合で、3万円~10万円かかります。

 

ただしこれは、ペットを飼った事実を隠蔽しようとしてやるには浅はかな選択です。

 

必ずバレますので、大家さんの持ち物を壊してしまった事を誠心誠意お詫びをして、先に「柱とドアを直します」と大家さんに告げてから行うことが大切です。あくまでも管理会社などからの過剰請求を避けようと思った場合の措置です

 

壁や床のクロス、畳はどちらにしても大家さんが直す自然消耗修復義務の範囲なので、本当なら住人は手を付ける必要はありません。ただし、その奥の壁板、床板まで損傷しているとこれは「どうして出来た傷かな?」と言うことになります。

 

ペットの傷は必ずバレてしまうものです。その場合、壁板の修繕、部屋のクロスの貼り換えは住人に請求されます。壁板はその周囲の部分のみ、壁紙やクロスは1部屋分というのが通常の請求です。

 

壁紙には生活の臭いが染みついているため、どちらにしろ大家さんは貼り替えますが、ペットの臭いをとるためだと言われてしまうと、借り手は全額請求に反論は出来ません。

 

その他、クリーニング代がかかります。そもそも契約書に「クリーニング代は借主が負担する」と書かれていて契約してしまっていることがほとんどですが、平均的な請求額は2~3万とかなり少額です。

 

実際に、一般的は6畳クラスのワンルームの部屋を業者にクリーニングしてもらったら、7~10万円ほどかかります。この差額は、本来は借り手に支払い義務が無い物を請求しているためで、ちょっとでも負担させようとする貸し手側の対策なのです。

 

ところがこれがペットによって汚れた場合は、当然全額請求されます。おしっこの後やエサ場の汚れなどが目立つ場合は、7~10万に上乗せされていきます。床板を張り替えることになったら、その部分だけでも10~30万ほど加算されます。

 

実際に裁判沙汰になっている例も数多くありますが、ほとんどは話し合いで解決しています。最終的には、「ペットのいた痕跡を消す」と言う事で責任を取るわけですが、「いくらです!」と言えるものではなく、数十万~数百万と幅の広いものです。

 

住人が自分で手配して修繕することは、まず受け入れられません。そのため、貸し手が手配した業者によって修繕・クリーニングが行われ、請求された金額を支払うことになります。

 

この時、明細書も必ず見るようにしましょう。支払う義務と、反省は必要ですが、過剰請求に応えることとは別の話です。

違約金・損害賠償

その他に違約金として、家賃の1~6か月分程度を請求されることがあります。これは契約書によって細かく決められている事もあるので、十分に確認してください。ペットの臭いが取れずに、次の入居者を募集できない場合の保障金となります。

 

ペット不可の意味をもう一度考えてみましょう。もしも自分が動物にアレルギーを持っていたとしたら、「ペット不可」の物件は健康に生きていくための最低条件ですね。

 

ところが、前の住人が飼っていた痕跡によって体調を崩したり、近隣で内緒で飼っている場合、干した布団や洗濯物から大量の毛が漂ってくることがあります。

 

自分がかわいくて飼いだした動物が、まさか誰かの健康を脅かしているとは考えたこともないのではないでしょうか。ここで違反のペットが原因だとわかると、その住人は管理会社や大家さんを訴えることができます。

 

すると、当然今度は、管理会社や大家さんからペットの飼い主が訴えられることになってしまいます。到底支払いきれるような額ではないほどの提示額となる場合もありますよ。

 

でも、体調を崩してしまった住人の方は、何も悪くないのに辛い思いをしてしまいましたね。アレルギーや喘息はとても怖いもので、命を奪ってしまう可能性もあるのです。

 

「ペット飼いたい」と言う軽い気持ちで契約を違反してしまうと、恐ろしい結末を迎えることにもなるのです。

まとめ

ペット禁止の意味を考えてみましょう。

 

契約違反をしてしまった場合、反省や謝罪は金銭で請求されるのは大人として当然の解決方法です。

 

いけない!と気が付いたら、すぐに実家で飼ってもらう、里親を探すなどの対処をして、その部屋にペットと一緒に住み続けることは良くありません。

 

日数が浅い場合は、大家さんに相談してみましょう。すぐに退去する場合は、退去報告の日数不足で違約金の請求があるかもしれませんが、修繕には影響はないかもしれません。

 

このままでは、退去時に数百万もかかるかもしれないのです。違約金として家賃の1~2か月分の支払いで済むなら、ペットと安心して暮らせるところへ引っ越しましょう。

 

参考:賃貸の壁紙を張り替えた場合の費用は?退去費用で支払わなくても大丈夫?

 

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