賃貸マンションに壁掛けや掛け時計は大丈夫？修繕費は取られる？

賃貸マンションに住んでいると、壁に付いた傷には敏感になってしまいますね。

長い間、壁に掛けていたパネルや写真、掛け時計の跡などは大丈夫なのでしょうか。

そこで今回は、賃貸マンションでの壁掛けや掛け時計の跡にかかる修繕費についてまとめてみました。

賃貸マンションでの壁掛けや掛け時計は大丈夫？

賃貸マンションなどである程度の重量があるものを壁に掛ける場合、穴が空いてしまったらどうしようかと不安になりますね。

壁紙の修繕費については、とくに退去時のトラブルになりやすいため、国土交通省は「ガイドライン」を定めています。それによると、壁に「画びょう、ピン穴」の跡は、自然消耗内であると考えられています。

でも、画びょうやピンで留められる範囲の物ばかりなら良いですが、多少の重みがある物などはネジなどでシッカリと固定したくなりますよね。

そんな時に良く使われるのが、「L字」や「？型」のネジ付きフックや「粘着タイプ」で壁に貼り付けるフックではないでしょうか。

これらのネジ付きフックは昔から重宝していたので、何かを吊るしたり掛けたりするときは必須アイテムでしたね。

ただし当然、ネジを押し込んでそこに掛けた物の重みがかかるので、ハッキリクッキリと穴が出来てしまいます。

このような壁に付いた穴は退去時に「修繕費」として取られてしまうのでしょうか。

画びょうやピン穴と比べると、かなり大きな穴になりますね。でも、実際にこの穴が1つ空いているくらいでは、修繕費がかかることはほとんどありません。大家さんも自宅で時計の1つくらいは壁にかけているでしょうし、必要最小限の穴と認めてくれることが多いです。

ただし、これがネジが効かない石膏ボードの壁で、何度も失敗を繰り返していくつも穴が空いてしまっている場合などは、そうは行きません。

その場合は、見た目の壁紙どころか石膏ボード自体が穴だらけと言うことになります。安全性を考えても取り替えなくてはなりませんね。そうなると、修繕費がかかってしまいます。

石膏ボードにいくつも穴が空いたり、掛けていた物が重くて徐々に穴が大きくなってしまった時などは、修繕費として請求が来るかと思います。

石膏ボードは部分補修も効くし、大幅に交換したとしても500～1,000円程度の安価なものです。クロスに関しては、大家さんの考え方によって大きく違ってきます。

あくまでも、借主が壊してしまったところだけの請求にしてくる紳士的な大家さんもいれば、ほんの一か所の修理のために部屋のクロスを丸ごと交換するように請求してくる大家さんもいます。

これは居住年数にもよりますが、壁紙自体の価値は6年でほぼなくなります。そのため、新築で入って、6年以上住み続けた場合の退去時に、壁の穴に対する修繕費は石膏ボードと職人さんの費用程度のものです。

そう考えると、15,000円前後が妥当ではないかと思います。

大家さんはどちらにしろクロスを張り替えるでしょうから、ワンルーム1部屋で60,000～70,000円ほど費用がかかります。その時に、半分程度を借主に負担してもらおうと言う考えで30,000円の請求をしてくることが多いようです。

この程度の請求に対しては、おかしいと思えば払わない手段をとるか、お世話になったと感じて支払うか、借主の判断と言うことになりますね。

賃貸の壁は退去時に問題になる事が多いため、跡が残らないグッズがたくさん販売されるようになりました。

すでにネジ穴が空いてしまった壁も石膏ボードピンなどに付け替える事をお勧めします。

空いてしまった穴は、クロス補修材などで埋めておくと良いですよ。上手にクロスと一体化出来れば、どこが穴だったかわからないほどになります。

賃貸での壁掛けや掛け時計は退去する時に跡の穴がとても心配になりますね。

少し前までは、壁に何かをかける時はネジ穴が空いてしまうのは仕方がないことでしたが、今はもう違います。

良いグッズを探して、少しでも大家さんの持ち物を傷つけないように注意したいですね。

すでに空いてしまった穴に関しては、大きさや範囲、大家さんの考え方次第と言うところです。

多くの大家さんは掛け時計の穴くらいでは、請求してくることはありませんが、かなり目立つ穴や、ネジ穴がいくつもある場合は、石膏ボードの修繕が必要になるため、どうしてもクロスを張り替えなくてはなりません。

その場合は、居住年数やクロスの経過年数を考慮しても10,000～30,000円が妥当なようです。

10万円を超えるような請求や、家中すべての壁紙を張り替え請求と言うようなことはあり得ないので、そんな時は支払う前に消費者センターなどに相談してみると良いですよ。