エアコンをつけたら、ぷーんとカビの臭い。これって絶対に健康にも良くなさそうだし、何より不快ですよね。
エアコンシーズンはもちろん、久しぶりにつけたときにも嫌な臭いはしがちです。
一般的なお家でありがちなエアコンの臭いの原因と消臭の方法について考えていきましょう。
エアコンが臭くなる理由と場所は?
エアコンを久しぶりにつけたり、または毎日使ってはいるものの帰宅後につけたら「嫌な臭い」がすることはありませんか?今回は、この嫌な臭いの原因に焦点を当ててみたいと思います。
エアコンから出てくる空気というのは、どこから来ているのでしょうか?答えは、部屋の中です。部屋の中の空気を一度吸ってから吐き出すというのがエアコンの基本的な仕組みになります。
そのため、空気中に何も汚れがなかったら臭いは理論上発生しないでしょう。でも、現実は違いますね。
お部屋の中には、
- 空気中に漂うカビ
- お料理した後の臭いと油
- ペットの臭いや毛
- たばこの煙・におい
など、エアコンにもし入ると臭いの原因になりそうなものがたくさんあります。エアコンには、空気中の汚れを内部に入れないためのフィルターがありますが完全にすべての臭いの原因をシャットアウトできるわけではありません。そうすると、臭いの元が内部に溜まってしまうのです。
しかも、カビの臭いは空気中に漂っているカビだけが原因ではありません。エアコンで冷房や除湿を使ったあとには、エアコンの吹き出し口・内部などに大量の結露が起こります。カビは湿ったところが大好きなので、ここが濡れたままになっているとカビが生えて、臭いの原因にもなるのですね。
エアコンから臭いがする場合、臭っている場所というのは主に内部です。熱交換器やファンなどの部分にカビが発生しているのです。もちろんフィルターが関係している場合もありますから、変な臭いがしてきたらフィルターをチェックすることも大切といえるでしょう。
消臭する方法は?
まずは、エアコンをつけてから10分程度は窓を開けて運転をしてみましょう。
お部屋の臭いや空気の汚れが原因でエアコンが臭ってしまっている場合にはかなり有効な方法です。冷暖房の効率からすると良くないように感じるかもしれませんが、最初だけなのであまり気にしなくて大丈夫。お部屋の換気をこまめにすることで、臭いが気にならなくなる場合もあります。
もしかすると汚くなったフィルターが臭いの原因となっている場合も。フィルターの状態を一度確認して、お掃除するのがおすすめです。フィルターのお掃除の手順はとても簡単なので、ここでもご紹介します。
- 掃除機で外側から埃を吸い取る。本体から外してさらに丁寧に。
- 内側からシャワーを当てて水洗い。
- 水分をふき取って、さらに陰干し。
- 乾いたらエアコンに装着して、送風運転。
この4つのステップでエアコンのフィルターはきれいになります。そこまで面倒なステップではないので、エアコンそのものの寿命を延ばすためにもしっかりと行ってくださいね。
それでもダメな場合にはいよいよプロの出番です。「その前にエアコンのスプレーじゃダメなの?」と思われるかもしれませんが、実はあまりおすすめできる方法ではありません。すすぎ洗浄が不十分なために、かえって配管を詰まらせて故障の原因になることが知られているのです。
長くても3年に一度はエアコンをプロに掃除してもらうと、内部が深刻なカビ地獄になってしまうことを防げます。まだしたことがない、という場合にはぜひ一度体験してすっきり感を体感してみてくださいね。
参考:エアコン掃除用のスプレーは効果ある?正しい掃除ポイント
臭くならないためには?
臭くならないためには、まず第一にお部屋の空気そのものをきれいに保つことが大切です。
一日に一回は換気をしたり、お料理の時には特に換気に気を付けましょう。さらに、煙草を吸っていたり、ペットがいるという場合には空気清浄機を導入するのがおすすめです。
エアコンはお部屋の空気を材料に、冷たい風・暖かい風を出してくれます。その材料であるお部屋の空気をきれいに保つことが臭くならないための最重要ポイントです。
さらに、結露のケアにも気を配りましょう。
冷房や除湿の後、エアコンには結露が起こります。それを乾かしてあげるための送風運転がおすすめです。ただ、暑い時期には送風運転はなかなか辛いもの。お出かけ前にタイマーを設定して30分~1時間程度送風運転で内部の結露をしっかり乾かします。
そして、フィルターを時々掃除することも大切です。フィルターは内部が汚れないように、空気中のゴミなどを取ってくれるためのものですから、すぐに汚くなってしまいます。ここについた汚れは、中に入ってしまう場合もありますので汚れが溜まりすぎないうちに月に2回程度のペースで掃除をしましょう。
エアコンの臭い対策は、まだ臭っていない段階から始まっています。今そこまで臭いが気にならないという方も以上のことはぜひ心がけてくださいね。
参考:買い時の季節は?エアコンが安い時期っていつ?良い機能は?
まとめ
エアコンの臭いの原因は、主に空気中の汚れです。
お部屋には、カビ・お料理の油煙・タバコ・ペットなど臭いの原因が沢山ありますね。エアコンは一度空気を吸い込んでから出すので、これらの臭いの原因も一度エアコンに取り込まれてしまうのです。
臭いを予防するためには、換気などで空気そのものを清潔に保つことと使用後の送風運転が大切。これからエアコンを使うときにはぜひ意識してみてくださいね。
何をしても臭いが取れないという場合には、カビなどでかなり深刻な事態になっていることもあります。そういう場合には、健康のためにも一度プロにエアコンクリーニングを依頼するのがおすすめです。
健康と快適さのために、エアコンから出る空気は常にきれいな状態を保ちたいですね。
参考:実は危険!エアコンがカビ臭い原因から臭いを消す方法まで