引っ越し業者さんを予約すると、「当日までに洗濯機の水抜きをお願いします」と言われます。
「わかりました」と答えますが、「水抜きって何?」と実はわかっていない人もたくさんいるのです。洗濯機の水抜きは、実際には「ホースの水抜き」と言うことです。
うっかり忘れてしまうことの多い洗濯機の水抜きですが、慌ててやろうとしてもどうしたら良いのかわからないですよね。
中には、洗濯機を水抜きするなんて考えなかった・・・と言う人もいるようです。ここはシッカリ水抜きの必要性と方法を知って、万全な状態で引越しに挑みましょう。
今回は、洗濯機の水抜き方法について詳しくご紹介します。
引越しする時に洗濯機の水抜きは絶対に必要
洗濯機の水抜きって、どこに溜まっている水を抜くのでしょうか。
洗濯すると必ず脱水するので、本体の中には水分はほとんど入っていません。抜く必要がある水は、「給水ホース」と「排水ホース」に入っています。
これが、意外とたくさん入っているので確実に抜く必要があるのです。
この水がちゃんと抜けていないと、移動の際に水漏れして他の荷物が水浸しになってしまうだけでなく、本体の機械の中に水が入る事で故障する恐れがありますよ。
洗濯機の水抜き方法!必ず「給水ホース」→「排水ホース」の順番で!
洗濯機の水抜きは必ず「給水ホース」から始めましょう。
先に排水ホースを外してしまうと、給水ホースの水が流れ出してしまうので床が水浸しになってしまいますよ。
給水ホースの水抜き
- 給水ホースがつながった蛇口を閉める
- 電源を入れてスタートボタンを押す
- 10~15秒で電源を切る
- 給水ホースを外す(洗面器やタオルなどに水を受ける)
- 接続部などを掃除する
排水ホースの水抜き
- 電源を入れて、一番短い時間の脱水をスタートする
- 脱水が終了したらドラム内部の水滴をタオルで拭きとる
- 排水口からホースを抜きとる(タオルを当てながら抜く)
- タオルをホースの口に突っ込んだ状態で5分ほどおく
糸くずフィルター
このタイプの糸くずフィルターがついている場合は、最後に取り外して洗い、水分を拭きとっておきましょう。
洗濯機の水抜きしたホースや部品はどうしたら良い?
取り外したホースは新居で設置する時に再び使いますので無くさないようにしなくてはなりません。ですが、ホースも消耗品ですので、汚れが目立ったり、劣化し始めている場合は思い切って買い換えることも考えてみてください。
取り外した給水ホースは丸めて、部品と一緒にビニール袋に入れて洗濯機の内部に入れておくと良いでしょう。その際、取り付けることも考えて取扱説明書を一緒に入れておくと便利です。
排水ホースは、水を抜いたらそのまま洗濯機の外部にテープで固定してしまいましょう。外れて引きずらないように、シッカリ止めます。
電源コードやアース線はまとめて外部にテープで固定しておくと、運びやすくなります。
参考:引越し業者に心づけは必要?相場は?効果的な渡し方もご紹介♪
引越しで準備しておきたい洗濯機の水抜きはいつやれば良いの?
洗濯物は毎日出るので、あまり早く洗濯機が使えなくなるのは困りものですよね。
上記の方法を見る限り、洗濯機の水抜きはそれほど時間がかかるわけではありません。そのため、午後からの引越しの場合は、当日の午前中でも大丈夫でしょう。朝からの引越しの場合は、かなり慌ただしくなるので前日に済ませておいた方が安心です。
季節や天気にもよりますが、前日の日中に最後の洗濯を済ませてしまい、夜までには水抜きを済ませておくのが準備としては最適です。
水抜きが済んでいれば、移動させて排水パンや背面の壁などを掃除してしまえます。意外と洗剤カスやホコリが溜まっていたり、カビがはえていることもありますよ。
当日バタバタしながらやると、カビ取りなどの思わぬ仕事が増えてしまい余計に忙しい思いをすることになってしまいます。
水抜きをしても動かすとポチャポチャ言ってるけど大丈夫?
準備OK!といざ動かしてみると、洗濯機の中からポチャポチャと水の音がすることがあります。
ホースの水が入り込んだのかな・・・などと心配になりますが、このポチャポチャ音は気にすることはありません。
これは、洗濯槽が回転する時にバランスを保てるように、洗濯槽上部の「バランサー」と呼ばれるリング内に塩水が入っているためなのです。これは自分で抜くことは出来ないので、そのままで大丈夫です。
参考:引越しする時に衣装ケースの中身は出すべき?そのままでもOK?
引越し業者さんはやってくれないの?
引越し業者さんによっては洗濯機の水抜きをしてくれるところもあります。「有料」「無料」とサービスは会社によりますが、ほとんどの場合、引っ越し当日にサッと取り外して運び出してしまいます。
脱水などはかけないため、十分に水は抜けませんし、それぞれのホース口やホース本体も掃除できずに汚れた状態で移動することになってしまいます。
脱水をかけてキチンと水を抜き、汚れを拭きとって他の荷物に影響が無いように積みこむためには、やはり自分で前日までに済ませておくようにしましょう。
新居に付いた時に、汚れた洗濯機を設置しなくてはならない状態などは、片付けのテンションを下げる原因です。気持ち良く設置できるように、引っ越し前にしっかり処理しておきましょう。
参考:引越しに必要な期間はどのくらい?忙しい人はどうすれば良い?
まとめ
意外と洗濯機の水抜きの方法って簡単です。引越し当日までに行っておくことで洗濯機のホースの中もキレイに持ち運べますよね。
手順は簡単なので、面倒くさがらずに水抜きしてみましょう。洗濯機の故障にもつながります。
外したホースや部品は洗濯槽に入れるなどして無くさないようにしましょうね。
参考:引越しした時にしておきたい水道の使用中止と使用開始の手続き