選んだ物件が、立地も家賃も最高なのに、唯一の欠点が「騒音」と言う事があります。
隣の部屋の話声やテレビの音、くしゃみやいびきまで丸聞こえな事は結構あるものです。外からの音が騒音として入って来ていると言う事は、こちらの音も騒音となっていると言うことですよ。
自分は静かに生活していると思っていても、他人にしてみたらちょっとの音でも騒音なのです。お互い様なのですが、疲れている時などは誰もがイライラしてしまいますね。
そんなご近所トラブルのもととなりやすい騒音は、賃貸の場合、建物に傷がつかないように自力で「防音対策」をするしかありません。
そこで今回は、賃貸マンションの防音対策について調べてみました。騒音を防ぐにはどのような方法があるのでしょうか。
賃貸の防音対策はトラブル前に解決しよう!
重大なトラブルへと発展してしまう可能性もあるので、適当にやりすごすことなど出来ません。何かあってからでは遅いので、最小限に食い止めたいものです。
音は、
- 床
- 壁
- 隙間
- 窓
など、ありとあらゆる場所から伝わってしまいます。自分が部屋にいる時に、他人の部屋から感じる不快な生活音がある時は、同じ音を自分も出していると考えましょう。そして、その不快な音を少しでも遮断させる努力が必要です。
特に「シフト制」「夜勤」など、生活リズムが変わった時は注意が必要です。できるだけ騒音が入らないように工夫して安眠を取れるようにしたいですし、他の人が寝ている時間に出勤の支度をする場合などは、騒音を出さないようにしたいものです。
防音対策として、どこにどのようなものを設置すれば良いのか考えてみましょう。
賃貸の防音対策!床からの音を出さない、入れない!
2階以上に住んでいる場合、階下の住人への配慮は必ず必要です。
下の住人からすると、どかどか歩いたり、掃除や物を落とす音は気になりだすと止まらなくなってしまいます。だんだんとストレスになり、ひどい場合は、上の住人が留守でも音が聞こえるようになってしまうこともあります。
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そんな床からの騒音を防ぐ方法として考えられるのは、
- 防音カーペット
- 防音マット
- ジョイントマット
を上手く合わせて使うことです。実は、建物にもよりますが、「防音カーペット」などは、単体で敷いてもその効果は絶大とは言えません。音を吸収はしますが、防げる範囲に限りがあります。
そのため、多くの人が試している結果、「防音カーペット+マット」の状態に組み合わせることで効果を断然UPさせているようです。
単体のカーペットの中には、かなり音を吸収できるものもありますが、かなり高額なので、雑居ビルの中のダンス教室などのようにたくさんの人が一度にたくさん踊って音を出すような場合に使われます。
個人の家ではそこまでお金を使う必要はなく、ある程度の吸収力のあるカーペットで十分です。
クッション性が高く、厚みがタップリとある方がより音の吸収も良くなります。このカーペットを敷く場合は、部屋全体に隙間なく敷き詰める事が大事で、音漏れが起こらないように気を付けましょう。
また、ここでジョイントマットと併用する場合、一人暮らしの場合のテレビの音や、足音、音楽の音などの軽減なら、カーペットの下に100均のジョイントマットを敷くだけでかなり効率をUPさせることができるんです。
隣の住人の話声やテレビの音を遮断したい!こちらの音も逃さない!
賃貸物件にもよりますが、隣の部屋との境目がベニア板1枚なんてところもあります。これでは音は丸聞こえに違いありません。
こちらのテレビの音を漏らさないようにするには、テレビの裏に吸音パネルを貼る事でかなり軽減されます。
フェルトパネルの場合は、穴の跡が目立ちにくい虫ピンや石膏ボードピンで貼り付けられるので設置や取り外しが楽です。
本格的な吸音パネルを取り付けようとするなら、固定方法を考えなくてはなりません。1枚が4~10kgほどあるので剥がれて落ちたりすると危険なのです。
賃貸マンション用として、設置したパネルを突っ張りラックで抑えるタイプなどもあります。また、壁面収納にしたり、壁との距離を置く生活をすることで、隣の音を防音することも出来ます。
窓にも防音対策を!遮熱効果も狙える方法とは?
窓を閉めていても、ガラス1枚では防ぎきれない音はたくさんあります。
そこで、自分が睡眠をとる場合などは雨戸があるなら必ず閉めるようにしましょう。無い場合は、窓ガラスに断熱シートを貼ることでも防音効果が生まれます。
断熱シートはガラスの飛散防止や結露防止にもなるため、オススメです。
また、窓を締めた時はシッカリとカギを閉めて隙間を無くすことが大事です。防犯の点から考えても、カギは閉めておきたいですね。断熱シートと遮音カーテンなどを併用すると生活の中で漏れ起こる音に関しては、ずいぶん気にならなくなると思いますよ。
隙間は、窓だけではなく、玄関のドアなどにも広く開いてしまっている事があります。隙間テープなどでドアがピッタリと閉まるようにしておくと断熱効果も上がり、音漏れも防げます。
まとめ
賃貸マンションでの騒音問題は、クレームの言い合いになるようなトラブルが起こる前に手を打ってしまいましょう。
「床」「壁」「隙間」「窓」などは音漏れの原因となる場所です。
しっかり防音することで不要なトラブルを防ぎ、毎日安心して生活できるように工夫していきましょう。