たいてい顔面蒼白で視点が定まらず、ふらふらした足取りで周りの人に支えられて救護室など安静にできる場所に運ばれていく人を見かけます。
今回は貧血の原因や、症状が出た時はどのようにしたら良いのか紹介していこうとおもいます。
貧血の症状が出た時の対処
貧血の症状が出た時はまず横になってください。
服の締め付けなどはなるべく緩めて、頭がくらくらしたりめまいがするのは、脳に血液が十分に流れていないことが原因なので、可能な限り頭の位置を低くして血液が行き渡るようにしましょう。基本的には安静にして落ち着くということがポイントとなります。
貧血の予防策
後で細かく原因を紹介しますが、貧血の原因は赤血球が不足することにあり、その赤血球が不足することのないような生活をすることが予防となります。
赤血球を作るためには鉄分やビタミンB12、葉酸といった栄養素を摂取することが必要です。この三種類の栄養素を豊富に含む食品は動物のレバーや魚介類、貝類、納豆のような豆類が挙げられます。
どうしても補えないというのならサプリメントを活用することもおすすめですが、頼り過ぎは禁物です。あくまでもサプリメントは補助食品です。また、出血が原因で赤血球が減ってしまうので、慢性的に出血があるのなら出血を止めるあるいは出血量を減らすような治療を受けるのが良いでしょう。
参考:貧血とアルコールの関係は? お酒を飲むと貧血になりやすい人っているの?
貧血が疑われるときは、病院で一度血液検査をしてもらい、赤血球がどれだけ足りないのかということを確かめてもらうとよりよいでしょう。貧血を予防するために三食栄養バランスを考えて食事をすることも重要ですが、睡眠などの生活習慣全般にも目を向けてくださいね。
貧血の症状とその原因
貧血は後で細かく紹介しますが、血液が薄くなってしまう状態のことをいいます。血液が薄くなることで酸素を全身に運搬することができなくなり、いわば全身酸欠状態になることで、
- 眠気
- めまい
- 吐き気
- 息切れ
- 顔色が悪い
- 肌がくすんでしまう
- 疲れやすい
体質になりだるさを感じる」というような症状が起こります。身体中にある細胞たちは肺で取り入れた酸素を燃料にして活動していますから、酸素が十分に運ばれないと細胞たちは仕事することができなくなってしまいます。
また、めまいがする、といっても、メニエール病と言って激しいめまいがする貧血でない別の病気の可能性もあります。
参考:貧血になると汗が大量に出るって本当? めまいがとまらない症状とは?
他にもめまいの症状が現れるのは一部の精神疾患であったり、脳血管障害という可能性もあり、とくに脳血管障害というのは一刻を争う事態となりかねないので、めまいが継続したり、激しいと思ったら早めに病院で診てもらうことをおすすめします。酸欠になる原因は大別すると2つあります。
1.酸素を運ぶ血液物質を作る機能が低下する
酸素は肺で取り入れられたあと、血液中にある赤血球という物質とくっついて身体の各所に運ばれていきます。
この赤血球を作るためには鉄分やビタミンB12、葉酸といった栄養素が必要で、これらの栄養素が不足することにより赤血球の供給が身体の需要に追いつかなくなったり、作るスピードが遅くなったりすることになり、貧血を起こします。
直接的な要因としては不規則な生活をしたり、必要な栄養分が摂取できていない、という事が挙げられます。
2.酸素を運ぶ血液物質が何らかの原因でなくなってしまう
赤血球が血液の病気で減ってしまったり、けがをすることで大量に血液が流れてしまった場合、女性では月経出血が激しい場合がこれに当てはまります。
ひょっとしたら「脳貧血」かもしれない
上述した貧血の症状に加えて冷や汗を大量にかく、という場合「脳貧血」の症状が疑われます。
名前に共通点がありますが、こちらは血液中の酸素を運ぶ成分が不足することで起きる貧血ではなく、血流量の調整がうまくいかないことによって、脳に十分な血流量が行き届かないために起こる貧血です。
脳貧血は栄養素を補うことだけでは解決できません。十分な注意が必要です。
まとめ
貧血かな、と思ったらすぐに横になって安静になりましょう。それ以外の症状への対策はありません。
また、酸素を運ぶ成分である赤血球を補うことで貧血は予防が可能です。食生活を見直すことで貧血を改善できるでしょう。気をつけなければならないのは血流量の調整がうまくいかないことによって起こる「脳貧血」と混同してしまうことです。
予防策に共通点はあるものの勘違いしたままだとそのままずっと治らないまま、ということもあるので見極めましょう。貧血の症状に加えて冷や汗を大量ににかくのなら脳貧血が疑われます。間違えのなきようにしてくださいね。