夏でも手足が冷えていて暑さを感じないから汗とは無縁そうにみえる冷え性、しかし夏になるとイメージに反して汗が出て大変、ということがあります。
今回はなぜ大汗をかくのか、改善方法も合わせて紹介していきますね。
冷え性なのになんで大汗をかくの?
そもそも冷え性というのは、実際に身体が冷えているわけではなく、あくまでも冷えているように感じているだけなので、身体としては夏は暑いために汗をかくことに関しては冷え性ではない人と同じです。
冷え症の人が汗をかかない、というのは間違ったイメージになります。冷え性の人の身体では外気温と室内の温度の差が激しい夏や冬の季節にこの激しい差を更に大きな差だと判断してしまうことがあります。
人間の身体は温度が急に変化すると汗を出して体温を調節する機能が働くので、必要以上に気温の差が大きいと認識することで大汗をかいてしまうことがあるのです。
冷え性ではなくて自律神経失調症かも!?
しかしそれよりも気をつけなければならないのは、自律神経失調症の可能性です。
自律神経失調症というのはその名の通り、自律神経系という胃や腸の消化吸収や心臓からの血液の供給量を調節したりする神経系があるのですが、それがバランスを崩すことによって頭痛や、めまい、不眠症、イライラなどの症状を起こす病気のことをいいます。
自律神経失調症の症状の一つに汗をよくかくようになる、という症状があり、普段冷え性だと思っていてもじつは自律神経失調症の症状だった、ということがあるので、いま挙げた症状に当てはまる方は一度病院へ行ってみてくださいね。
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自律神経失調症の原因は生活のリズムが狂っていることや、ストレスがたまっている、ことがあげられるので、もしそうだとしたらそれは重大な身体からのサインなので見逃さないようにしましょう。自律神経失調症はうつの前段階、という方もいるので気をつけてくださいね。
大汗の対策方法とは?
さきほど大汗の原因を説明しましたが、では大汗に対してどのように対策をすれば良いかを説明します。
さきに下の2つの項目に共通することを説明させてください。水分代謝の低下が原因で大汗をかくことがあります。代謝という言葉は、体内に摂取したエネルギーを消費することを意味するので、水分代謝というのは、身体に取り入れた水というエネルギーによって体内の不純物を外に排出することをいいます。
水分代謝が低下すると体内の不純物を外に排出することができずに水がたまって体温を下げることになり、汗をたくさん出して身体を温めようとします。こう聞くと、汗がたくさん出て健康に良さそうですが、だからといって水を大量に摂取することはおすすめできません。
汗がたくさん出る、というのは先に言ったように余分な水分を身体が出したがっているという意味です。水を大量に摂取すると、むくみだけでなく、下痢、便秘を起こす原因にもなるのでやめましょう。
冷え性による大汗はどうするのか
冷え性による大汗の原因は、はじめに説明したとおり、室外と室内のただでさえ大きな気温の差に対してさらに大きな差だと身体が勘違いすることにあります。
その勘違いを修正するために血流の流れを良くすることがおすすめです。自分でマッサージする方法もありますが、鍼灸師などにかかって血流を良くしてもらうのがよいでしょう。
また、汗を出して温度調節する、というのは汗を出して身体を冷やすことですから、汗が出た時に素早く拭き取ることで汗で身体が冷えるのを防ぐことができ、さらに汗をかく、という悪循環を防ぐことができますね。
自律神経失調症による大汗はどうするのか
冷え性による大汗の対策がまるまる有効ですが、こちらは身体からの重大なサインでもあることから、後先の健康を考えて大汗だけを対策するよりも自律神経失調症自体を治すことが先決です。
食品で対策する
夏になると暑いので身体を冷やす食べ物を食べることがあります。身体を冷やす食べ物は例えば、きゅうりやなす、トマトなどですが、夏野菜が多いですよね。
大汗は激しい、これらの食べ物を食べ過ぎることで身体が冷えて結果として汗をかくようになってしまうので、逆に身体を温める食べ物を食べることで改善することができます!身体を温めるのはにんにくや、しょうが、ネギ、かぼちゃなどです。
また大豆も効果的で、こちらは大豆イソフラボンという含まれていて汗を抑制する働きがあるので身体を温めつつ汗を抑えることができる一石二鳥の食品です!塩分の過剰な摂取も水分を溜め込んでしまう原因になるので濃い目の味付けを避けるとなお良いでしょう。
まとめ
今回は冷え性なのに大汗をかく場合の原因とその対策を紹介しましたね。
冷え性なのに大汗をかく、というとき、ただ周りもそんな感じだから仕方ない、で済ませてしまうと、自律神経失調症のような病気のサインを見逃してしまうことがあります。
大汗をかく際の対策を紹介しました。冷え性ではない場合はその病気自体を治してしまうほうがよいので気をつけましょうね。